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ファンド的発想!? 自分が作ってほしい本やCDを、購入希望者が出資して商品化するシステムが ブラジルで浸透中。

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大手の出版社やレコード会社が製作するのは、大量な売れ行きが予想できる作品になりがちなのは、ブラジルも日本と同じ。大量生産が予想できない書籍やCDは、発表する機会が限られます。

そこで最近、ブラジルのクリエイターの間で、<大量には流通しないかもしれないけれど自分がよいと信じるモノ>を<インターネットを通じて広く出資者を募って製作する仕組み>が注目を集めています。
これは、製作意図や企画内容、価格を提示して、ときには見本を見せて、購入希望者に先払いという形で出資してもらい、本やCDを製作するというもの。
このシステムが普及すれば、広告主の意図に左右されない雑誌や、表現者が本当にこころから表現したい作品などが、作られやすくなることでしょう。
ひとつ、実例を紹介します。
今回ご紹介するのは、Eventick(イヴェンチッキ)というサイトで購入希望者を募っている「 Eu Capibaribe: o rio que termina onde a cidade começa(エウ・カピバリビ:オ・ヒオ・キ・テルミナ・オンダ・ア・シダーヂ・コメッサ/川が終わるところに街が始まる)」という書籍です。
この本は、ブラジル北東部ペルナンブッコ州にある、カピバリビ川の自然を見直そうというプロジェクトのもとで製作が進められている書籍。出資を考えている人は、プレジェクトの進行状況や企画内容を、フェイスブックにアップされた投稿で知ることが出来ます。
ちなみにカビバリビ川の名前の起源は先住民族のトゥピ語で、「カピバラたちの川」という意味だそうです。
同プロジェクトでは、カピバリビ川を再発見することを「Capibaribar(日本語でいえば「カピバリバる」!?)」 という動詞で表現。プロジェクトに関わることで、川で生きている動物たちや植物たちを知り、川を身近に感じられ、自分たちの生活に深く関係している川の生き物や水について理解を深められると提案しています。
プロジェクトは複数の写真家、デザイナー、教授、地理学者、編集者、建築家などによって運営され、本は2013年11月24日に出版が予定されています。
また、全ての出資者は本に名前が掲載されますが、この記述の仕方もしゃれています。クレジットが入るのは各ページの最下部。本の全てのページの下に、川が流れるように出資者の名前が連なっていくのだそうです。
残念ながら、購入はブラジル国内に限られています。興味のある方はブラジル在住の知人を通じてコンタクトしてみてください(ブラジルに知人はいないけどどうしても買いたい、という方は編集部までご一報ください)。

(文/麻生雅人)

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http://www.eventick.com.br/eucapibaribe

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