ブラジルの物価を諸外国と比べてみた

2013年 08月 3日

ブラジルの物価

ブラジルではコンフェデレーションカップの間にも多くのデモが行なわれたが、その中でも「異常な物価をなんとかしろ!」というプラカードが幾つか見られた。

現在の一般的なブラジル人にとって、大きな不安要素のひとつが物価高である。

①サムソンの携帯端末 Galaxy S4 は日本では60,000円前後だが、ブラジルでは倍以上。
②サンパウロ市民の平均収入で、iphoneを買うのに106時間働かなければならない。日本だと1週間のアルバイトで充分。
③赤ん坊のベビーベッドは、日本ではIKEAで6,000円くらいだが、似たレベルでブラジルのTok & Stokで買うと、6倍以上の$440以上になる。
④ピザのチーズが$30もする。
⑤ビッグマックを購入するには、アメリカ人平均なら10分も働けば買える、ブラジルでは40分も働かなければ買えない。
⑥マンハッタンでインターナショナルな新聞を買うと$2.50で済みますが、リオで同じ新聞を買うと$9.59がかかる。
⑦アメリカでフォルクスワーゲンのゴルフを買うと、$21,000。ブラジルで同じ車が$27,000の費用がかかる。
⑧アメリカではレギュラーガソリンがガロンで約$3.30。ブラジルでは、$6.65。
⑨サンパウロで贅沢な2ベッドルームのアパートは月額$2,397。マイアミでは$2,000ドルしかかからない。
⑩日本でもアメリカでもH&Mのようなチェーン店での夏のドレスは約$35で買える。ブラジルでは類似のドレスに$76がかかる。
⑪アルゼンチンの地下鉄が確か50円くらい、チリが90円くらいに対し、ブラジルは日本と同じ150円。
⑫卵、牛乳や牛肉は比較的値段は落ち着いていて、日本1個20円、1リットル210円、1K2100円に対して、ブラジル1個15円、1リットル 110円、1K1170円程度。

生活をする上で無視できないレベルにまで達しているインフレを前に、中央銀行もインフレの抑制を重視しているが、難しい舵取りが続きそうだ。

(文/加藤元庸)