ペルナンブッコ州 世界遺産のある街で、鮫の干し肉に舌鼓

2013年 08月 7日

皆さん初めまして加藤塁と申します。仕事の関係で2011年~2013年までブラジルに滞在しておりました。ブラジル通の皆さんに肩を並べて執筆させて頂くのはとても身が引き締まる思いではあります。

ですが昨今のブラジルブーム中、ブラジルに興味を持っている方々に少しでも何か感じて頂ければと思い、自分が2年間で訪問した26州+1連 邦直轄区について、ブラジルで生活していた人間の目線から、1州ずつご紹介させて頂きたいと思います。

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●foto:虹をモチーフにしたペルナンブッコ州旗と伝統芸能」フレーヴォを組み合わせた絵をみかけました

<ブラジル全国訪問記Vol. 1  ペルナンブッコ州>

北東部(ノルデスチ地方)に位置するペルナンブッコ州は、2003~2010年迄政権を握ったルーラ前大統領の出身州でもあります。

州都のRecife(へシーフィ)は人口約150万人の地方都市ですが、ブラジル三大に数えられるカーニバルの規模と、ヤシの木が立ち並ぶ美しいビーチの景観により、国内でも名の通った観光スポットです。

ペルナンブッコ州では他にも、世界遺産の街Olinda(オリンダ)や、国内有数のビーチリゾートPorto de Galinhas(ポルト・デ・ガリーニャス)、日本人農業技師が多大な貢献をした新興農業都市Petrolina(ペトロリーナ)、ブラジルのポップダンスである“フォホー”が盛んな地Caruaru(カルアルー)等、特色豊かな地方都市を有しています。

へシーフィ市街中心部にあるBoa Viagem(ボア・ビアージェン)海岸には多くの人々が日光浴を楽しんでいますが、 何と鮫が出るためビーチでは遊泳禁止。この30年間で既に数十人の方が 鮫の被害に遭い、死者まで出ているというから驚きです。沿岸には鮫注意の看板が至る所に。それでも本当にキレイなビーチなので 浜辺はいつも地元の人と観光客でにぎわっていますが・・・。

Boa Viagem
●foto:ボアビアージェン海岸

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●foto:鮫による遊泳禁止の警告

続いては、気になる食文化について。

トロピカル気候で気温も高いブラジル北東部地方では、ココナッツジュースは必須アイテム。加えて、植民地時代から連綿とサトウキビの大規模生産が続いているペルナンブッコ州では、サトウキビの蒸留酒であるCachaça(カシャーサ)の酒蔵も多く集まります。カシャーサを使ったカイピリーニャのお味は読者の皆様には言わずもがなでしょうね(笑)。

また、シュハスコ、フェイジョアーダ、ムケカなど全国的に有名なブラジル料理もある上で、鮫の干し肉を使ったアフマディーニョという炒め物や、マカシェイラ芋(キャッサバ芋)を使ったエスコンディーニョというグラタン、山羊の肉を使ったソーセージ等、地方色豊かな料理もよく食べられていました。

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●foto:カシャーサの酒樽

さて、文化面でも一言。

ヘシーフィのカーニバルについてはニュースで御紹介しましたが、ここでは、同地域に伝わる伝統舞踊“Frevo(フレーヴォ)”をご紹介したいと思います。

フレーヴォは、虹色のカラフルな小さい傘を手で操りながら、軽快なリズムの音楽に合わせて跳ねるようにステップを刻み続ける、少々ハードな踊りです。

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●foto:広場でのフレーヴォ練習風景

1年間たっぷりと過ごしたペルナンブッコ州ですので、ついチカラが入ってしまいましたが、次号以降も各州の風景についてお届けしたいと考えていますので、皆さんどうぞ宜しくお願いします!

(写真/加藤塁)

著者紹介

加藤塁 Rui Kato

加藤塁 Rui Kato
仕事の都合で2011年~2013年までの二年間、ペルナンブッコ州およびサンパウロ州で過ごす。他の南米諸国に目もくれず、ひたすらブラジル各州の国内旅行に明け暮れ、2年間で26州+1連邦直轄区全てを旅する。

気候・人種・歴史・産業・方言・食文化等が少しずつ違いつつも同じ根を持つブラジルの魅力の虜として、次回駐在時にもより奥地への旅を目論む。
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