W杯で使われるアレーナ・ダ・アマゾーニア(マナウス)が大会後暫定的刑務所に早変わり?

2013年 10月 1日

Manaus Cityscape

建設費おおよそ2億7千万円と見積もられる、マナウスのArena da Amazônia アレーナ・ダ・アマゾーニア(現Estádio Vivaldo Lima ビバウド・リマ競技場)。この競技場はw杯で使用された後に刑務所として使われる計画があると、9月24日付けの「グローボ・エスポルチ」(電子版)が伝えている。

アマゾン刑務所管理監視団体代表で検事でもあるサビーノ・マルケスによると、マナウスは今の2倍の囚人を収容出来るようになると言う。

「今回騒がれているアレーナ・ダ・アマゾーニアだけではなく他の文化施設も利用する可能性があります。これらのいわゆる“無駄空間”を埋めていかなくてはなりません。さらには囚人達をサポートするチームがそこには必要です」と判事は言う。

何故こんなにも収容場所が必要かと言うと、今日アマゾンには約5000人の囚人が溢れているからで、今後出来る予定の新しい刑務所には2倍の数が収容可能だという。多くの囚人に対して収容場所がないという、昔から抱えていた問題が、ここに来て改めて浮き彫りになった形だ。

「我々がしなくてはいけない事は、これらの空いている無駄な場所を刑務所として利用し、そこに検事、裁判官、弁護士のサポートチームを入れることです。以前は、警察が犯人を逮捕し、裁判官が有罪判決を下し、刑務所に収容するまでに48~72時間をかけていましたからね」(サビーノ・マルケス判事)

(文/勝田道徳、写真/LatinContent/Getty Images)
写真はワールドカップに向けて新スタジアム建設が始まったころ(2011年)のマナウス、ビバウド・リマ競技場