• MEGA★BRASIL 公式twitter
  • MEGA★BRASIL 公式facebook
ブラジルの新鮮なニュース、コラムを独自の目線から楽しくお届けします。もっとブラジルのことを知ってもっと好きになろう!

ブラジルの定番チョコ菓子ブリガデイロと日本の抹茶がミックス!
「Yumiyummy の抹茶ブリガデイロ」

抹茶ブリガデイロ

日系人人口を多く抱えるブラジルには、両国の文化が融合した混交文化が数多く存在している。そればかりか、今なお、新しいミックスカルチャーが続々と生まれている。

日本の代表的な飲み物のひとつ「抹茶」と、ブラジルの代表的なスイーツのひとつ「ブリガデイロ」がひとつになったBrigadeiro de chá verde ブリガデイロ・ヂ・シャ・ヴェルヂ(抹茶のブリガデイロ)も、そんな中のひとつ。数年前に生まれ、今ではインターネット上でさまざまなレシピが紹介されている。

ブリガデイロとは、第二次大戦後に生まれたと言われている、ブラジルで誕生したチョコレート菓子。ブラジルでいう成人式(15歳で行います)をはじめ、さまざなパーティで欠かせないアイテムとなっている。主に、チョコレート粉、コンデンスミルク、バター、そして飾りつけの細かいチョコレートで作られていて、海外では「ブラジル版トフィー」とも呼ばれる。

ところで、このブリガデイロとは、もともと、軍隊の旅団(ブロガーダ)の部隊長を指す言葉だ。歴史学者・考古学者のMichel Goulart ミシェウ・ゴウラール氏によると、この菓子の名前もエドゥアルド・ゴメスという空将もしくは旅団長(ブリガデイロ)と関係しているという。

1945年頃、ブラジルでは大統領選挙が行われていて、その候補の一人がエドゥアルド・ゴメス空将(ブリガデイロ)だった。ゴメス氏と競い合っていたのはエウリコ・ガスパル・ドゥトゥラ候補。この選挙戦でゴメス陣営が、現在のブリガデイロのルーツとなるチョコレート菓子を用意したことが、名前の由来と深く関係しているという。

選挙とお菓子の関係については、諸説がある。

ひとつは、ゴメス氏がサンパウロのパカエンブーで選挙フェスタを開催した際に、キャンペーンでこのチョコ菓子を作って配ったという逸話。お菓子が大好評だったため、ゴメス氏の陣営は選挙運動の資金稼ぎにチョコ菓子を売りに出した、というもの。

また別の説は、リオデジャネイロでゴメス氏の選挙運動をしていた女性たちが、同様にチョコ菓子を資金稼ぎのために販売したというもの。ちなみにこの説では、当時このチョコ歌詞は「ネグリーニョ」と呼ばれていたという。

またもう一説には、ゴメス氏を後援していたエロイーザ・ナブーコという女性がチョコ菓子をブリガデイロと呼んだというものもある。

ただし、当時から現在のブリガデイロとまったく同じものだったわけではなく、細かいチョコを外側にまぶしたスタイルなどは、後年、このお菓子が進化していく過程で生まれたようだ。

民主化が問われたこの時の大統領選挙はエンタテイメントのような盛り上がりを見せて、人々も積極的に楽しみながら選挙に関わったという。そんな中、ゴメス氏の応援に行くときに「ブリガデイロを食べに行こう」という言い方も生まれ、後に、このレシピで作られたお菓子がブリガデイロと呼ばれるようになったという。

ちなみに、選挙の結果はブリガデイロ氏の負けで、大統領に選ばれたのはエウリコ・ガスパル・ドゥトゥラ将軍だった。

抹茶ブリガデイロ

今やブリガデイロは異文化との融合を経てさまざまな形に進化しているが、この11月1日、サンパウロで新しい抹茶のブリガデイロの商品「Yumiyummy の抹茶ブリガデイロ」が発売された。生みの親は、サンパウロ在住のYYumi Takatsukaさん。

ブラジル人の夫と結婚後、ブラジル在住8年目というYumiさんは、スフレチーズケーキ、シュークリーム、抹茶プリンなど日本のスイーツを専門に販売しているお菓子職人だ。

「お菓子作りは常に趣味として作っていましたが、ブラジルの友人や親戚に、「このお菓子はブラジルにはないけど、おいしい! どうやってつくるの? 売らないの?」とよく言われていたのでYumiyummyというメーカーをつくり、お菓子を販売しはじめました」(Yumi Takatsukaさん)

ブラジルでもっともポピュラーなお菓子であるブリガデイロに少し日本テイストを加えることで、広くブラジル人に自身のお菓子をアピールできるのでは? と思ったのが「Yumiyummy の抹茶ブリガデイロ」商品化のきっかけとなった。

「ブリガデイロ本来の食感、甘さ加減は保ちつつ、抹茶の風味もしっかり保つことを心がけて作っています。その為、抹茶は日本から輸入したものを使用しています」(Yumi Takatsukaさん)

今後もYumiさんは、日本のポピュラーな洋菓子で、ブラジルにはないものを製作展開していきたいという。

yumiyumi の抹茶ブリガデイロ」
プレゼント用の木箱(竹の箱)ブリガデイロ9個入り(R$35レアル)
ブリガデイロ15個(簡単な包装)R$40レアル
ブリガデイロ30個(簡単な包装)R$80レアル
注文方法:事前に注文(お受け取りの前日までに予約)していただき製造元(リベルダージ地区)にてお渡し。
問い合わせ:yumiyummy.doce@gmail.com

(文/麻生雅人、写真提供/Yumiyummy)

■関連記事
ブラジル国内のチョコレート市場
ブラジルの復活祭「パスコア」(1) たまご型のお菓子を贈る理由
ロッテからブラジルをテーマにしたチョコレート「オンショコラ リオのフルーツサンバ」が登場

このエントリーをはてなブックマークに追加