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パウラン(レアル・ベティス)、人種差別行為に涙

パウラン

スペインのレアル・ベティス・バロンピエ(ベティス)に所属するブラジル人ディフェンダーのパウランが、試合中、人種差別を受けるという事件が起こった。11月24日付けの「エスタダォン」と「フォックス・スポーツ」、11月25日付け「グローボ・エスポルチ」(すべて電子版)などがこぞって伝えている。

事件は、セビージャFCのラモン・サンチェス・ピジュアン・スタジアムで行われたスペインリーグ第14節で起きた。この試合の前半41分に2枚目のイエローカードをもらいパウランは退場。ここまでは、どの試合でも起こるような光景だった。

その時だった。自身のチームサポーターから馬鹿にするようなジェスチャーに加え、猿を真似る声などといったような卑劣な行為がパウランに向かって行われた。

そんなスタンドのサポーターの行動に対し、彼は動揺し涙を隠さずにはいられなかった。そして、ベティスはセビージャに4対0で敗れた。

パウランの愛称で知られるパウロ・アフォンソ・サントス・ジュニアは、2008年には元日本代表の松井大輔も所属していたASサンテティエンヌからレンタル移籍で2012年の1月にベティスに来た。そして去年の6月に正式に同チームと3年契約を結んでいた。

この出来事に対しパウランは、試合後、チームのオフィシャルサイトで敗北の全責任は自分にあったと語った。そして、サポーターを非難することもなかった。

「チームメイトとサポーターに謝りたい。今日の敗戦は全て自分が悪いと思っている。カードをもらった事を忘れていて、ただ勝利の事しか考えていなかった。今日の出来事は、私のサッカー人生で最も悪い試合の一つになった。全て私の責任である」

記憶に新しいところでは10月にも、マンチェスター・シティーに所属するコートジボアール代表ヤヤ・トゥーレがチャンピオンズリーグで差別を受ける事件があった。

その試合では、彼がボールを触る度に、相手のCSKAモスクワサポーターから猿を真似る声が響き渡った。UEFAとしては、これまで人種差別への反対運動の呼びかけや違反者を罰する事で事態を収拾しようとしてきた。しかしながら、これらの対処も上辺だけのもので、効果がでていない事が露骨に現われた。

先月に続き、またも人種差別の問題が起きてしまった。サポーターのモラル向上もサッカーをより良いものにする為に欠かせない要素だという事を、本当にサッカーを愛する者ならわかってもらいたいものである。

(文/勝田道徳、写真/Getty Images)
写真は2013年10月6日、ヘタフェCF対ベティス戦にて、アドリアン・コルンダ(左)とパウラン(右)

 

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