NHK BS、「世界ふれあい街歩き」でサルバドール編を放送。カポエィラや髪結い屋さんも登場

2013年 12月 8日

世界ふれあいバイーア床屋

NHK BSプレミアムでは、紀行番組「世界ふれあい街歩き」でサルバドール(ブラジル)編を放送する。放送は12月10日(火)午後8時00分~。

ブラジル北東部バイアー州の州都サルバドールは、2014年のFIFAワールドカップブラジル大会の12会場のひとつ。1次リーグでは6月13日(金)にスペイン対オランダ、6月16日(月)にドイツ対ポルトガル、6月20日(金)にスイス対フランス、6月25日(水)にボスニア・ヘルツェゴビナ対イランの試合が予定されているほか、ベスト16や準々決勝の試合も行われる予定だ。

番組では、歴史的な街並みに加えて、カポエィラ、ホーダ・ヂ・サンバ、路上の髪結い屋さん(写真上)などが、おなじみの“散歩目線”のカメラで紹介される。ナレーションは松田洋治。

世界ふれあいサルバドール教会

今回、番組で取り上げられるサルバドールは、ポルトガル人が1500年に上陸した後、ブラジル最初の総督府が置かれた町。建立されたのは1549年。ちなみにこれは、ポルトガル王ジョアン3世の依頼を受けてアジアで布教活動をしていた宣教師フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸して、初めて日本にキリスト教を伝えたのと同じ年だ。これはポルトガル人が種子島に漂着した1543年から、6年後のことである。

総督府は、サンヴィセンチやペルナンブッコなどのポルトガル人入植地の巡察、鉱物資源の内陸部での探索、カトリックの布教、港湾防衛と沿岸交易の促進などを任務としていたという。

1763年に首府がリオデジャネイロに移転されるまで、ブラジルの首都として栄えたサルバドールには、歴史的な建物が数多く残されている。ペロウリーニョ広場などユネスコ世界遺産に登録されている歴史地区にはコロニアル建築の家屋が立ち並ぶ。

歴史的な教会も数多く現存している。内装に、ふんだんに金やジャカランダを使って作られたサンフランシスコ教会・修道院(18世紀、修道院は1587年~、写真上)はポルトガル・バロック様式では世界中でも最も美しい教会のひとつとされている。オルデン・テルセイラ・ヂ・サンフランシスコ教会(1703年)には、ポルトガル様式のタイルの回廊が残されている。ボンフィン教会(1745/1772年)は色とりどりのリボン「フィッタ」でもお馴染みだ。

NHK BSプレミアム「世界ふれあい街歩き」サルバドール(ブラジル)編。
12月10日(火)午後8時00分~。

(文/麻生雅人、写真提供/NHK)