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フォルクスワーゲン「コンビ」の生産が遂に終了

コンビラストエヂション

ブラジルでは1957年から作られてきたフォルクスワーゲンのワーゲンバス。「コンビ」の愛称で親しまれてきた。サンパウロ鉄鋼労働組合は製造の続行を希望していたが、エアバッグ装着義務などブラジルの安全規制により、2014年1月以降、製造できなくなる。コンビの製造中止にともない、約1000人が失業するとみられているという。

最後のコンビの製造が12月19日(木)に行われたことを、20日付け「エスタダォン」(電子版)が伝えた。コンビの最終版となる記念ヴァージョンは85,000ヘアイス(レアル)(約370万円、1ヘアウ43.578039円で換算)だが、この最後のコンビはプレミア価格がつくと予想されているという。

コンビ・マニアと製造に携わってきた約1000人の作業員たちは、コンビを購入した人ができれば車を手放さずに末永く愛して欲しいと願い、ネットワークを結成中だという。しかし、都市省のアギナウド・ヒベイロ氏によると、エアバッグ装着は義務化になるため、コンビはいずれ運転できなくなるだろうとコメントしたという。

また、TVグローボの番組「ムンドS/A」も12月17日(火)にコンビの話題を取り上げた。

同番組によると、コンビのモデルチェンジは1回しか行われておらず、モデルは2種類しかなかったという。昔ながらのモデルが使い続けられていることも、レトロ感を醸し出す要因となっているのだろう。

自動車として最低限の機能しか備わっていないコンビは、それゆえ低価格が売りだった。しかしエアバック規制に対応する設備を備えると価格が跳ね上がってしまい、韓国など価格の海外の安い自動車が輸入されるようになった現在、競争に勝てる見込みがないというのも生産中止になった大きな理由だという。

コンビはブラジルで、パン屋、花屋、パイナップル屋など行商による小売業を行っていた商人を支えてきた。また、民間の乗合バスとしても活躍したほか、寝泊りができるためキャンピングカーとしても利用されてきた。コンビに乗って、世界中のワールドカップを応援してきたというユーザーは日本大会にもコンビと共にやってきたという。

(文/麻生雅人、写真/Divulgação)
写真はフォルクスワーゲン「コンビ」ラストエディション

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