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“ベイジャッソ”と共に迎えたコパカバーナ海岸の2014年

ベイジャッソ

2013年末から2014年の年明けにかけて行われたコパカバーナ海岸のヘヴェイリョン(大晦日のイベント)には、約230万人が集まったと1月1日付け「グローボ」「G1」(電子版)などが報じました。

ところで、今回のヘヴェイリョンでは「beijaço ベイジャッソ」という言葉が話題になりました。

ベイジャッソとは、beijo ベイジョ/ベイジャ(キス)を行動的に行うニュアンスの、近年使われるようになった新語。ゲイパーレードなどの抗議運動でキスを行う行動にも使われています。一説によると、語源は抗議運動の「パネラッソ」(鍋(パネーラ)などを叩きながら音を立てて行う抗議運動)の語尾をベイジョ/ベイジャと組み合わせたもの、だとも言われています。

もちろんヘヴェイリョンにおけるベイジャッソは抗議運動ではなく、新年を祝うキスのことですが、この言葉を意図的に発信したのがエドゥアルド・パエス・リオ市長。リオ市は今回のヘヴェイロンの花火で、ある時間にハート型花火を打ち上げて、皆がキスと抱擁で新年を祝うための演出を用意していました。コパカバーナ海岸中の人々がキスをしあう姿を想定してエドゥアルド市長は「これはひとつのベイジャッソです」と語っていました。

そして新年を迎えて報じられたコパカバーナのヘヴェイリョンのニュースでは、大勢の人々が抱擁やキスしている映像や写真とともに「ベイジャッソ」という言葉も使われました。例えば「G1」(電子版)は「リオのヘヴェイリョンは花火、暑さ、ベイジャッソで燃えた」といった具合です。

しかしこの「ベイジャッソ」は、リオ市が想定したような、用意されたイベントにみなが乗っかった形ではなく、ビーチに集まった人たちの情熱によって、自主的、自然発生的に行われたものだったようです。そりゃそうですよね。市がキスの時間までお膳立てしても皆が素直に乗っかるとは思えなかったのですが。案の定...。

「グローボ」(1月1日付け)は、ハート形花火は他の花火と混在してしまい、全く目立たなかったと報じています。また、そもそも、事前に市がこういう時間を用意していたことを知らなかった人が多く、みなは思い思いに年明けと共に抱擁しあいキスしあっていたと、皮肉っぽく報じています。それでもアントニオ・ペドロ・フィゲイラ・ヂ・メロ・リオ市観光局長官は、キスをしていたカップルを数10組も見たからイベントは成功だったと主張しているとか。

結局のところ、ブラジル人が新年を情熱的なハグやキスで祝うのに、お膳立ても演出も必要なかったようです。

(文/麻生雅人、写真/Getty Images)

2014年1月1日、リオデジャネイロ、真夏のコパカバーナ海岸で花火とともに新年を祝うカップル

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