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リオの抗議運動のあるところ、バットマンの姿あり。今度はフェヴァーラ・ド・メトロに出現

リオのバットマン

2013年から、ブラジル、リオデジャネイロのさまざまな抗議運動でたびたび目撃されていたバットマン。今度は、ファヴェーラの取り壊しによる立ち退きに住民たちが反対しているファヴェーラ、メトロ地区に現われた。1月9日(木)付け「UOL」(電子版)が伝えている。

ブラジルでは政府が掲げる第二次経済成長加速化計画(PAC2)の柱のひとつ、「私の家、私の暮らし(Programa Minha Casa, Minha Vida)」と名付けられた公共投資計画により、中低所得者向けの住宅取得促進を推し進めている。このプロジェクトでは、中低所得世帯が住宅を取得する際に、条件によって補助金がでたり、不動産登記費用が免除されるなどの恩恵が受けられる。住宅は各自治体の都市整備公団等などが用意して安価で準備、大量に供給されており、ブラジルの内需拡大に貢献していると言われている。

バットマンが現われたリオ市北部にあるメトロ地区は、リオ市当局によると、不健康に多くの貧困世帯が生活していた一体で、1月9日付け「アジェンシア・ブラジル」によると、662世帯の移住計画が2010年からはじまり、住民の多くが、「私の家、私の暮らし(Programa Minha Casa, Minha Vida)」で用意された住宅に移住しているという。

ファヴェーラメトロ

マラカナン・スタジアムの近くにあるこの地区は、スタジアム近郊の再開発計画に伴い、ファヴェーラ自体が取り壊され自動車工場が立てられ地域住民の雇用を創出する計画が立てられているという。

しかし不法滞在とはいえ、まだ一部の住人が生活している同地区で、1月7日(火)に軍警察と市の保安官を伴い強制取り壊しを強行。当局と住人が対立した。住人による地域取り壊しへの抗議運動が興り、マラカナン・スタジアム近くを走る西ハジアウ大通りを封鎖してバリケードが築かれるなどした。抗議運動は8日(水)にも行われ、デモ鎮圧部隊は催涙ガスも使用したという。

バットマンは、2013年9月にはデモにおける覆面禁止法案への反対を主張して現われ、逮捕されたことで話題となった。10月には先住民族による権利主張のデモに参加している。9月のデモのバットマンの正体はエロン・モライス・メロ氏と判明しているが、9日にメトロ地区に現れたというバットマンがすべて同一人物かどうかは現時点では不明。

ちなみに、バットマンはブラジルの発音では「バッチマン」となる。

(文/麻生雅人、写真上/Fernando Frazão/Agência Brasil、写真下/Tania Rego/Agência Brasil)
写真上:2013年9月25日、チラデンチス宮殿前のデモに現れたバットマン
写真下:2014年1月7日、取り壊しが強行されたファヴェーラ、メトロ地区

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