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242名の犠牲を出した「ボアッチ・キッス」火災事件から1年、追悼集会が開かれる

ボアッチキッス

2013年1月27日(月)未明、ブラジル南部のリオグランヂドスウ州サンタマリアのボアッチ(ナイトクラブ)、「ボアッチ・キッス」で火災事件が発生、242人もの死者と620人以上のけが人を出す大惨事となった。

あれから1年。27日(月)未明に、今は閉鎖されている同ボアッチ前に約500名が集い、追悼集会が行われたことを同日付け「G1」(電子版)などが伝えた。追悼集会では242名の被害者、ひとりひとりの名前が太鼓の音と共に呼ばれ、冥福が祈られたという。

追悼集会は街の中心にあるサウダーニャ・マリーニョ広場でも開かれた。また、25日(土)からこの日まで、サンタマリアの悲劇の生存者と被害者家族協会 (AVTSM)は二度とこのような悲劇が起きないための会議が開催された。この事件では調査によって新たな事実も判明していることから、25日(土)には会議を通じて、事件に関して責任があるとされる8名を示す書類が警察に提出され、地元警察は2月末までに精査すると語ったという。

悲劇が起きたのは今から約1年前。その日、ボアッチ・キッスでは地元にあるサンタマリア連邦大学の学生たちが主催するパーティが開かれていた。

火災は、バンド、Gurizada Fandangueira グリザーダ・ファンダンゲイラの演奏が始まった未明ころに発生した。バンドのメンバー、ルシアーノ・アウグスト・ボニーリャ・レアォンが演出のために舞台上で打ち上げ式の花火を使ったことが発端となったとのこと。

しかし、悲劇はボアッチが様々な点で法令違反をしていたことからより大きくなったと考えられている。同ボアッチは営業許可のライセンス自体に不備があったとみられているという。

花火はクラブ天井に貼られてあったスポンジ製の吸音材に引火したが、これが火災に対応した室内用吸音材ではなかったことから、火災が発生するやスポンジ材は瞬く間に燃えて、有毒ガスが立ち込めたという。

会場はパニックになり、トイレに逃げ込んだ学生たちはそのまま閉じ込められて犠牲となった。

多くの若者は出口へ向かったが、800名近い人数を通すには、クラブの出口は小さすぎた。さらに、同クラブには火災時の非難用出口はなく、消火器も常備していなかったという。また、ふたつある出入り口は、互いに離れていなければならないという規制も守らていなかったという。

(文/麻生雅人、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)
写真は1月27日(月)、リオグランドドスウ州サンタマリア。1年前に火災事件があった「ボアッチ・キッス」の前

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