TVグローボインターナショナルで刑事ドラマ「組織」がスタート

2014年 01月 31日

組織

2014年、日本のテレビドラマ界は刑事ドラマが花盛りだが、ブラジルの刑事ドラマも放送される。

「A Teia(組織)」の物語の舞台となるのはPolícia Federalポリシア・フェデラウ(連邦警察)。連邦警察の担当は国家や公共の問題に関わる事件、政治的犯罪などを取り締まる組織。管轄は全国で、国境を超えることもある。刑事ドラマといっても、扱う事件の規模は大きそうだ。エピソードによって、ブラジルのさまざまな州が舞台となるようだ。第一回ではブラジリア空港で、航空機に積まれた金を狙う犯罪グループと戦う。

日本の刑事ドラマでも、警察庁と警視庁、警察庁と公安など、異なる管轄や組織との対立やいがみ合いが描かれることがあるが、このドラマでも連邦警察と、一般的な治安維持を担当するPolícia Civil ポリシア・シヴィウ(文民警察)との関係なども描かれるようだ。

登場人物のキャラは濃そうだ。シリーズの主人公Jorge Macedo ジョルジ・マセード(ジョアン・ミゲウ)は正義感が強く清廉潔白。まさに警官が天職。とにかく真実の追求に情熱的なベテラン警官。

魅力的な悪役も登場するという。魅惑的なインテリ犯罪者のMarco Aurélio Baroni マルコ・アウレリオ・バローニ(パウロ・ヴリェーナ)は、クリチーバのアッパーミドルクラス家庭の子息。工学の知識があり、犯罪は巧妙。ブラジリア空港の飛行機に積まれた金の強奪では大胆な強奪計画を実行する。

また、ブラジルのエンタテインメント界のベテランたちが顔を見せているのも楽しみなところ。主人公ジョルジの母親(彼女も強烈な個性の持ち主)の恋人で輸入車ディーラーWalter Gama ヴァウテル・ガマ役に、歌手としてもしられるカルロス・ミエリ。

ポルトアレグリの連邦警察エージェントで、ジョルジの右腕的存在となるGermano ジェルマーノニ、アンジェロ・アントニオ。

グローボインターナショナル(http://www.ipctv.jp)にて2月11日(火)放送。

(文/麻生雅人、写真/TV Globo/Estevam Avellar)
写真は悪役マルコ・アウレリオ・バローニ(パウロ・ヴリェーナ)と、マルコのダチで右腕でもあるシャルリス(ジュリオ・アンドラーヂ)