人気選手は移籍するにも命がけ!?エルナネスのインテル移籍でラツィオ会長に死の脅迫

2014年 02月 4日

エルナネス

4年間、イタリアのクラブ、ラツィオに所属していたブラジル代表MFエルナネスが、インテル・ミラノへ移籍することが決定した。

皆に愛されていたエルナネスの移籍を悲しむファンも多い。1月30日(木)の練習前には、エルナネス選手のチーム離脱を惜しむサポーターたちが彼の運転する車にかけよった。一緒に写真をとり、励みの言葉を受ける中でエルナネスが感極まって涙を流す場面があった。

しかし、中には過激なサポーターたちも。移籍の発表以来、納得しないサポーターはクラウディオ・ロティート会長に抗議をしていたが、会長に死の脅迫まで告げたと、2月3日(月)付け「UOLエスポルチ」が伝えている。

この週末だけで50か~80本の電話がかかってきており、「ラツィオから出ていけと言われ、死の脅迫も受けた」とロティート会長がイタリアの報道陣に話したという。

「今はボディーガードの世話になっている。サポーターもクラブの一員ではあるけれども、ここまでくるとあんまりだ」

同じような脅迫は、トルコのユルマズ選手の獲得失敗のときにも起きている。

今回の移籍に関してはエルナネス自身が決断したことであり、自分にはどうすることもできないと、ロティート会長は弁明している。

(文/Masao Asano、写真/Getty Images)
写真は2014年1月19日、スタディオ・フリウーリでのウディネーゼ・カルチョ対SSラツィオ戦。チームの3つ目のゴール後、祝福で宙を舞うエルナネス