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TVバンデイランチスのカメラマン死亡事件、ファビオ・ハポーゾ容疑者の容疑濃厚に

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2月6日(木)にリオデジャネイロ中央駅付近で、バス運賃値上げ抗議デモを取材していたTVバンデイランチスのカメラマン、サンチアゴ・イリヂオ・アンドラーヂさんの爆発物による死亡事件。ファビオ・ハポーゾ容疑者(22)は9日(日)に改めて身柄が拘束され、事件はサン・クリストーヴァン17分署に移されて捜査が続行されているという。2月9日(日)付け「UOL」(電子版)などが伝えている。

同署のマウリシオ・ルシアーノ捜査主任によると、ファビオ・ハポーゾ容疑者(22)が最初に出頭したバーハ・ダ・チジュッカ16分署の捜査主任から、ハポーゾ容疑者は当初、緊張してしどろもどろだったと報告を受けているという。

ハポーゾ容疑者は、抗議運動で破壊的な活動を行うブラックブロックと呼ばれる無政府主義集団とは無関係で、単なる大学生かつ刺青師であることを主張していたという。また、同容疑者は、TVブラジルの映像に映る爆破事件の主犯とされる男性についても見ず知らずだと答えていたが、TV局の映像では二人が常に共に行動をしていることがわかっていることから証言は著しく疑わしいという。

またハポーゾ容疑者は数回、逮捕歴があることが判明しているという。2013年10月7日に公共財産の破壊と犯罪組織都の関与で5分署に、12月22日には脅迫で14分署に逮捕されているという。

容疑者の自宅付近の聞き込み捜査では、ハポーゾ容疑者が、ブラックブロック組織のひとつである「プレイグラウンド」の名や、警察を批判する言葉を壁に落書きしていたという目撃証言も出てきているという。この壁の落書きは証拠として撮影された。

「ハポーゾ容疑者は抗議運動をしているのではなく、デモの現場で破壊や騒動を起こす活動をしていると考えられます。そのことが判明すれば彼の罪は、殺人、爆発物所持に加えて、さらに罪が加わるでしょう」(マウリシオ主任)

加えて、2月10日(月)にはグローボ紙のカメラマンが撮影したでも当時の写真により、ロケット弾の状況を含む詳細が判明するであろう、とも語った。

捜査では既に、これまでの電話の通話記録や、既に消されているフェイスブック・ページのデータを捜査も進められ、家宅捜査では、デモ当日に着用していたとみられるグレーのTシャツ、黒のバミューダ、数台の携帯電話が押収されているという。

現在、組織がかかわる犯行であることは否認しているが、ハポーゾ容疑者は単独での犯行を認めつつあるとのこと。マウリシオ主任は、ハポーゾ容疑者を弁護するジョナス・タデウ・ヌニス弁護士に対し、ハポーゾ容疑者が主犯とみられている男性に関して証言をするなど捜査に協力すれば、裁判官次第では減刑の可能性もあると示唆しているという。

一方、ジョナス弁護士は「カメラマンへの殺意があって爆発物に火がつけられたわけではないので、これは殺人事件ではない」と主張しているという。また主犯の男には、出頭して証言に協力すれば自分が弁護を引き受けると呼び掛けているという。

(文/麻生雅人、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)
写真はハポーゾ容疑者の自宅から押収されたTシャツとバミューダ

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