ジャーナリストのブロコがサンチアゴさんに黙祷

2014年 02月 17日

インプレンサ・キ・エウ・ガモ

カルナヴァウ(カーニバル)シーズン、リオデジャネイロでは週末になると、地元にあるいくつもの「ブロコ」と呼ばれるカルナヴァウ集団が路上に操りだし、仮装や楽器の演奏、歌などを楽しんでいる。コンテスト形式で行われる“サンバカーニバル”とはまた違った、いわば、リオの人々の暮らしに根差したカルナヴァウの楽しみ方だ。

ブロコは、地域コミュニティに根差して代々、その街で受け継がれてきたものもあれば、志を共にする者によるサークルのようなものまで、形態はさまざま。中には、“一人ブロコ”もあったりする。

そんな中のひとつで、 1995年にジャーナリストたちが作ったブロコ、Imprensa Que eu Gamo(インプレンサ・キ・エウ・ガモ)が2月15日(土)、今月6日にバス運賃抗議デモの取材中にロケット弾らしきものの爆発で命を落としたTVバンデイランチスの映像カメラマン、サンチアゴ・アンドラーヂさんへの追悼の意を表明した。同日付「オ・グローボ」(電子版)が報じた。

ジャーナリストが犠牲になったこの事件では、仲間の中の誰もが犠牲になる可能性があり、それは到底受け入れられることではないとヂレトールのひとりRamona Ordoñez ハモナ・オルドンネスは語ったという。

インプレンサ・キ・エウ・ガモが行進したのはリオ市南部(ゾナ・スウ)のラランジェイラス通り~ラルゴ・ド・マシャードの辺り。行進の前に黙とうがささげられ、その後、行進はにぎやかに行われた。

同じくヂレトールのひとりRita Fernandes ヒタ・フェルナンデスは、この行進は追悼の意を示すと同時に、カルナヴァウは友と一緒に祝う祭りであり、“ブラックブロック”のデモのためにあるのではないという、ふたつのメッセージを持っていると語ったという。

(文/麻生雅人、写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)
2月15日(土)、リオで行われたカルナヴァウのブロコ、インプレンサ・キ・エウ・ガモの行進