NBAで活躍するブラジル人バスケ選手

2014年 02月 25日

バスケットチアゴ

アメリカ合衆国の4大スポーツのひとつ、バスケットボール。

今シーズンもオールスター戦を終えて、これから本番に突入するNBAだが、インディアナ・ペイサーズ、マイアミ・ヒート、オクラホマシティ・サンダー、LA・クリッパース、サンアントニオ・スパーズが40勝ラインで前後しており、他を圧倒している。まずまず予想通りの展開といったところだろうか。

このバスケットボールの世界でも、ブラジル人選手が活躍している。防御の要となる、背の高い選手が多く活躍している様だが、目立って活躍している4人を紹介しよう。

まずは、13年目と、超ベテランの領域に入りながら、毎年ケガとの闘いで苦労しているNenê Hilário(ネネー・イラリオ)。ワシントン・ウィザーズ所属。今年は絶好調でスターターとしてプレーしてきたが、ここへきて故障、1ヶ月以上試合には出られない見通しだ。今年は1試合平均30分以上出場しており、評価も高かっただけに残念である。

同じくベテランの領域に入ったAnderson Varejão アンデルソン・ヴァレジャォンは今年最も活躍しているブラジル人バスケットボール選手と思われる。クリーブランド・キャバリアーズ所属。ポジションはフォワードセンター。防御と攻撃両方の要で、相手ネット下の脅威となってきた。彼もスターターであったが、オールスター戦の前に膝と背中を痛めて休んでおり、近いうちに試合に戻ると思われる。

毎年優勝候補に挙げられているサンアントニオ・スパーズで、センターの大役を務めているのがTiago Splitter チアゴ・スプリッテル。脂の乗った時期で後半戦の活躍を期待されるが、このチームには大ベテランのフォワードセンターのダンカンが存在し続けており、どうしてもサブ的な役割になってしまう。

最後にフェニックスサンズの、これまたベテランになってしまったLeandro Barbosa レアンドロ・バルボーザ。今年はサンズへの出戻りで出場機会も減って、少し寂しい限りだ。フィールドゴールとフリースローの両方で高いシュート率を誇っていたので、まだまだ頑張って欲しいところだ。

ちなみにこの4人は、ブラジルのナショナルチームとしてロンドン・オリンピックで活躍している。このうちネネ、アンデルソン、レアンドロの3人は同じ1982年生まれ。4人に続く若いブラジル人プレイヤーが成長するのが待たれるが、残念ながら、まだ一線に出てきている選手はいない。

(文/加藤元庸、写真/Getty Images)
写真は2013年6月16日、テキサス。サンアントニオ・スパーズ対マイアミ・ハート戦でシュートするチアゴ・スプリッテル