「ビヨンド・イパネマ」第2シリーズ、ブラジルで3月16日より放映

2014年 03月 16日

小野リサ

世界中でのブラジル音楽の影響を調査、各地で演奏されているブラジル音楽を紹介したドキュメンタリー映画「ビヨンド・イパネマ」(2009年)のテレビシリーズ版シーズン2が、ブラジルのCanal Brasil(カナウ・ブラジル)で3月16日、夜21時から放送される。

この第二シリーズはポルトガル、アメリカ合衆国、フランス、イタリア、日本で取材が行われた。インタヴューを通じて、世界各地における芸術的な環境の中で、ブラジル音楽がどのような位置づけにあるかが検証される。

番組は、異なる時代、リズム、ジャンルの音楽がどう旅をしたかを探る。ファドと今日のクドゥーロ(アンゴラ生まれで90年代半ばにポルトガルに渡ったダンスミュージック)との関連や、ニューヨーカーたちが抱く地域の音楽についてなどが、プロデューサー、音楽家、ジャーナリストたちによって語られる。

ポルトガル編では歌手のTeresa Salgueiro テレーザ・サウゲイロ、レコード店「グルーヴィ・レコード」のEdgar Raposo エヂガー・ハポーゾ、ブラジルとも交流の深い音楽家António Zambujo アントニオ・ザンブージョなどが登場する。

日本編では、ファンキカリオカに関する大いなる探究、言語の壁を越えて生み出されるアレンジ、世界中のレコード店から集められるブラジル音楽、インターネットを通じて毎日のように新たな名前が発見される活力についてなどが語られる予定。

番組には「ビルボード」誌編集者でラテン音楽担当のジュディ・カントール・ナヴァスから、アメリカ合衆国のインディ・アーティストでトロピカーリアに興味のあるミア・ドイ・トッドまでが出演する。

番組のプロデュースは Guto Barra グート・バーハ とBéco Dranoff ベコ・ドラノフ、監督はグート・バーハ。

(文/麻生雅人、写真/divulgação)
写真は日本で活躍するブラジル生まれの小野リサ