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カランジル刑務所での囚人虐殺事件裁判、10警官に968年の刑

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エクトール・バベンコ監督の映画「カランジル」でも描かれた、1992年10月2日に起きたカランジルことサンパウロ刑務所(Casa de Detenção de São Paulo)暴動鎮圧の任務についた警官たちによる、囚人虐殺事件。

この事件のとき、第9号棟の4階部分で囚人たちを集団虐殺した行為に対して、3月19日(水)、10人の軍警察官に対して968年の懲役刑判決を言い渡された。同日付け「フォーリャ」(電子版)が伝えた。

判決は同日の夜7時15分、ホドリゴ・テリーニ判事によって言い渡された。

判決の内訳は、9名の警官に96年、1人が104年の刑となった。軍警察側の弁護士セウソ・ヴェンドラミーニ氏は、彼らを無実にするために働いているという。当時は特殊戦術実行部隊(GATE)が111名を殺害したうちの、8名の死に対して罪が問われた。被告人たちは3人を殺害しようとしていたところを目撃されているという。

当初、軍警察官たちは10名を違法に殺害したとされていたが、残る2名のうち1人は被告の部隊が立ち入っていない階で死んでいたことと、もう一人は、警官が殺害したのか囚人同士の殺し合いがあったのか判断できなかったという。

陪審員たちも、GATEが立ち入ったのは4階のみで、3階には入っていないと判断した。弁護士はさらに、当時、暴動が激しく警官たちは銃で撃たざるを得ない状況だったことから無罪を主張したという。

マルシオ・フリッジ検事も陪審員に対し「正規の規則に則った行為ではなかったということと、やむを得ない状況だったことを、明確に把握して判断を下してほしい」と述べた。

この事件の裁判は長きに渡って行われており、被害者となった囚人たちも加害者側の警官も数があまりに多いため、裁判は事件が起きた階ごとに問われることになった。2013年には48名の警官が1階と2階で集団殺人を行った行為が訴えられたが、現在、この48名は自由の身になっているという。

(文/麻生雅人、写真/Divulgação/Sérgio Andrade/Prefeitura São Paulo)
写真は取り壊し撤去される前のカランジル。現在は青少年公園になっている

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