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ファヴェーラが集まるマレー地区を軍警察が占拠。
犯罪グループ首領格は国外へ逃亡

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リオ市北部のマレー地区が3月30日に軍警らに占拠され、39番目の平和維持警察隊(UPP)設置のための具体的な平定作業が始まったと3月30、31日付伯字紙が報じた。

420万平米の敷地内にリーニャ・アマレラ、リーニャ・ヴェルメーリャ、ブラジル大通りの3本の幹線道路が走るマレー地区は、国際空港の利用者や聖州などから車で来た人々が必ず通る15~16ファヴェーラからなる複合スラム。

コマンド・ヴェルメーリャ(CV)と正統第三コマンド(TCP)の二つの麻薬密売組織と警官や政治家などが絡んだ犯罪組織(ミリシア)が、互いの勢力を競い合うという複雑な地区でもある。

また、地区全体が平坦な場所にあるため、同じく複合スラムでUPP設置済みのアレモンやペーニャのように高い所から監視するという方法が取り難い。UPPが既に設置されたアレモンやペーニャなどは、単一の麻薬密売者組織が支配していたという意味でも、様相が若干異なる。

軍警や市警、連警、海軍の射撃兵、計約1500人が海軍の装甲車なども伴って同地区に踏み込んだのは午前5時。だが、警察が踏み込む日が事前に漏れていた事もあり、犯罪者らの抵抗は皆無で、占拠作戦は15分で終わった。

軍警らは450キロの麻薬を押収、13人を逮捕したが、アレモン地区を治めていた通称ペゾンやマンデラのファヴェーラの主だった通称マルセロ・ピロット、リンスの複合スラムの元締めだった通称マレッタというCV首領格3人はパラグアイに逃亡した後だった。これら3人が治めていた地区は皆、3月にUPP襲撃が起きた場所だ。

それ以外のリーダーは市内西部のファヴェーラや山間部に散っており、当地区の治安管理が軍警から軍の兵士に委譲される5日に軍のトラック攻撃との噂も流れている。軍による治安管理は今年後半にUPPが設置されるまでの予定だが、30日午後には、CVとTCPの若手同士の喧嘩が発生。投石などを繰り返した後は銃も使われ、15歳の青年が死亡した。

その後はこれに抗議する住民がリーニャ・ヴェルメーリャを閉鎖し、立ち往生する車を狙う強盗も現れたため、警察が急行。麻薬組織メンバーが高みから銃を発射するなどで、一時はパニックも起きた。警察は同件で27人の身柄を拘束した。

なお、同地区占拠に当たって逮捕された犯罪者は皆、3月27日に同市西部で逮捕された通称メノールPと呼ばれるTCPの首領の部下。警察は30日の作戦の下準備として、先週からCVやTCPに絡む犯罪者の捜索や逮捕を進めており、30日の時点での逮捕者は118人となった。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)
写真は3月31日、軍警察が占拠して1日経ったマレー地区

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