衛生用品、化粧品関連の売上世界3位のブラジルで男性向け化粧品サイト「メンズ・マーケット」が大躍進

2014年 04月 11日

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2012年末に開設された、男性向けの化粧品や衛生用品を専門的に扱うサイト「メンズ・マーケット」が、2013年に200万レアルを売り上げた。

同サイトを運営しているのは、ルーカス・アモローゾ・リーマさん(24)とペードロ・プレルウィッツさん(23)の二人だ。12年末の開設時に二人が考えていた年収は35万レアルだったが、実際の売上げは13年半ばに100万レアルに達し、年収200万レアルという、予想以上の成果を上げた。

メンズ・マーケットの売上げの30%はポマードやワックスなどの整髪料で、それ以外は、シャンプーや髭剃り用品が各々20%を占めているという。

同社が力を入れているのはマーケティングや技術開発、製品の幅を広げるといった点で、4月に入ってからは、米国の投資家、ケース・クーレン氏から300万レアルの投資を受けた。同社では、サイトの運営を始める時にもクーレン氏から50万レアルの支援を受けている。

同社が扱う商品には一般的な化粧品店や医薬品店で扱うものも含まれているが、増毛剤や養毛剤など、店頭で相談するのが恥ずかしいと思う人が誰にも知られずに購入しているというケースもあるという。

2013年の実績が200万レアルだった事から、2014年は500万レアルをとの目標を掲げる同社だが、収支のバランスが取れて、利益が上がるようになるのはどの時点かという見通しは未だにたっていないともいう。

インターネット上だけで取引するバーチャル店の場合、収支バランスが取れて資本投資をしてくれた人達に利益を還元出来るようになるのは容易ではないというペードロさんは、サイトをうまく運営していく鍵は、商品を製造する会社や商品を供給してくれる会社との間できちんとした条件を決めて、合意を取り交わす事だと考えている(9日付フォーリャ紙サイトより)。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Divulgação)
写真はブラジルの有名な衛生用品、化粧品ブランド「O Boticário オ・ボチカリオ」の男性向けライン「quasar クアザール」シリーズ商品。男性化粧品は、恋人の日(6月12日)の贈り物としてのキャンペーン商品としても定番化してきた