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リオ市のファヴェーラで、軍の占拠後に新たな死者

占拠つづくマレー

リオデジャネイロ市では、3月30日より同市北部にある複数のファヴェーラ集合地区Complexo da Maré コンプレクソ・ダ・マレー(マレー複合住居地区)に軍や警察などで組織した平定軍を配備して、犯罪組織の一掃作戦を行っている。

占拠から約10日が過ぎた4月14日(月)夜、同地区のひとつピニェイロス住宅群の住人テレジーニャ・ジュスチーノ・ダ・シウヴァさん(67)が胸に銃弾を受けたと現地メディア(「ヴェージャ」、「G1」4月15日付け、電子版)が伝えた。

テレジーニャさんは病院に運ばれたが15日未明に息を引き取ったという。被弾に関する状況はこの時点ではまだ不明ながら、平定軍は、軍と犯罪組織による撃ちあいなどの抗争はなかったと報告している。テレジーニャさんの被弾は犯罪事件とみられているという。

平定軍による同地区占拠作戦が開始されてから命を落とした住民は二人目。最初の被害者はジェフェルソン・ホドリゲス・ダ・シウヴァさん(18)。4月12日(土)に同地区で、平定軍の兵士に撃たれて命を落としている。この事件を伝える12日付け「ヴェージャ」によると、軍は少年は麻薬密売にかかわっており警察の対応に抵抗したために発砲したと語っているという。

しかし地元住民によると青年は洗車の職場で働いており、犯罪組織とは関係がないという訴えもあり、誤認射撃の可能性も報じられている。

また、4月19日(土)現在、平定軍は同地区を占拠し続けていることを「ゲッティ・イメージ」が同日付で配信している。現在、約3000名の兵士や警察官が配備されているという。

同地区は16のファヴェーラが複合して構成されており、約13万人の住民たちの生活はそれまで、複数の犯罪組織の支配下にあった。

リオ国際空港の近くに位置することもあり、ワールドカップブラジル大会や2016年のリオオリンピックに向けて、マレー複合住居地区の平定が急がれているようだ。リオ市で39番目となる、ファヴェーラにおける常駐の軍警察治安維持部隊(Unidade de Polícia Pacificadora)、通称UPP(ウー・ペー・ペー)を同地区に設置することも目標となっているという。

(文/麻生雅人、写真/Getty Images)
4月19日、兵士や警官が占拠を続けているリオ市のコンプレクソ・ダ・マレー(マレー複合住居地区)

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ファヴェーラに常駐する治安維持部隊UPP(ウー・ペー・ペー)
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