ベロオリゾンチで現代アート三昧(3)「イニョチン」

2014年 04月 30日

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ベロオリゾンチのコンフィンス国際空港から車で約1時間半、山の中に突如出現する巨大アートスペース、イニョチン(Inhotim)です。元農場だという広大な敷地には、21のギャラリーと23の屋外展示アートが散らばっています。

ここに集められているのは、全て1960年代以降のアート。約500点あり、30カ国、97人ものアーティストの手によるそうです。

写真上は、60年代のインスタレーション作品「トロピカリア」でも有名なエリオ・オイティシカ(オイチシカ)の「マジックスクエア#5」です。

リオ出身のアーティスト、ヴァルテルシオ・カルダスの「Escultura para todos os materiais não transparentes(透明ではない全ての素材の為の彫刻)」。台には、ウーゴ・フランサの刻印が入っていました。

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青空、水、緑を映す草間彌生の「ナルシスの庭」。

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しかもこの敷地は、イビラプエラ公園やコパカバーナのモザイクデザインでも知られる造園家ブルレ・マルクスがデザインを担当。様々な椰子を始め、国内最多、4500種もの植物が植えられているそうです。日本ではまずお目にかかれないような、巨大な植物や色鮮やかな花を至る所で目にします。

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また、敷地内にある物は、ウーゴ・フランサの倒木を使った美しい椅子を始め、スナックバーの家具、トイレに飾られた花、ゴミ箱に至るまで、美意識を感じます。

新たなブラジル国内のデスティネーションとして考えてみては?

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地中の音が聞こえるダグ・エイケンの「ソニック・パヴィリオン」。ロマンです。

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鏡使いが面白いマシュー・バーニーの「デ・ラマ・ラミナ(De Lama Lamina)」。

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住所:Rua B, 20 – Entorno de Belo Horizonte
Complemento: Brumadinho
ミナスジェライス州
電話: 31 3571-9700、31 3571-6638、31 3223-8224
サイト:http://www.inhotim.org.br
E-mail: info@inhotim.org.br
開館時間:火曜~金曜 9時30分~16時30分、土曜・日曜・祝日 9時30分~17時30

(写真・文/東リカ、取材協力:クイックリートラベル (http://www.quicklytravel.com.br/))