伊勢丹新宿店で「アブラッソス・ド・ブラジル~ブラジルの抱擁」本日開幕

2014年 04月 30日

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伊勢丹新宿店でブラジルフェア「Abraços do Brasil ! ~ブラジルの抱擁~」が始まった。開催は5月6日(火・振替休日)まで。

初日の今日、伊勢丹新宿店でオープニングレセプションが、サンバの打楽器によるバトゥカーダの響きと共に賑やかに開幕した。

ブラジル輸出投資振興庁(APEX BRASIL)のマウリシオ・ボルジェス所長は、フェアを通じて日伯の交流がより親密になれることを願いたいと語った。

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「本日は外では雨が降っていますが、この雨は私たちに夢と力、喜びを運んでくれる雨だと思いました。この『アブラッソス・ド・ブラジル~ブラジルの抱擁』を通じて私たちの国の喜びや楽しみをこの場に持ってこれることを嬉しく思います。日本とブラジル両国の関係がシナジー効果を生んでより親密になれることを願います」(ブラジル輸出投資振興庁(APEX BRASIL)・マウリシオ・ボルジェス所長)

三越伊勢丹の大西洋社長は、今回のブラジルフェアは、百貨店としてブラジルの文化を伝えることが主眼で、ワールドカップやオリンピックなどのビッグイベントが終わっても引き続き継続していきたいと述べた。

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「これまで伊勢丹では世界各地のライフスタイル、衣食住に加えて遊までを紹介してまいりました。ブラジルに関しては点では紹介したことがありますが、これだけの規模でブラジルフェアを開催できることを嬉しく思います。ご存知のようにブラジルでは今年ワールドカップが開催され、2012年にはオリンピックも開催されます。しかし、そういったビッグイベントがあるなしに関わらず、私どもはブラジルに注目してまいりました。この国の文化、アート、ライフスタイルに興味を持ち、百貨店としてそれを皆様にお伝えしたいと思っています。ゆえに続けることが大事、オリンピックが終わっても続けて行くことが重要だとおもっています」(三越伊勢丹・大西洋社長)

アンドレ コヘーア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使は、フェアを彩る品物の背景にあるブラジルの文化の特徴を紹介した。

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「現在ブラジルには約150万人の日系人が、日本には約20万人のブラジル人が暮らしています。ブラジルの日系人はブラジル人としてブラジル社会の中に溶け込んでいます。ブラジルでは様々な国からの移民の文化が融合して、文化やアート、音楽などの創造性に影響を与えています。民芸品からファッションに至るまで、創造性には人種的多様性が反映され、とてもカラフルで楽しい文化を生み出しています。今回のイベント『アブラッソス・ド・ブラジル~ブラジルの抱擁』やカタログ『A Boa Vida』を通して、ブラジルの文化やライフスタイルが紹介できることを嬉しく思います。どうぞ皆さん、お越しください」(アンドレ コヘーア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使)

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本館3階「リ・スタイル」でプリント作品などを展開する写真家マルセロ・ゴメス氏は「私は若いころから世界の様々なところを旅してきて、アメリカ合衆国で教育を受けました。そんな私は、よく、あなたの作品のどんなところにブラジル人としての影響がありますかと訊ねられますが、自分でも答えはまだでていません。でも昨晩、自分の作品を改めて眺めていて、ブラジルの影響を感じました。そしてブラジルに生まれてよかったと思いました」と語った。

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本館1階「ザ・ステージ」でグッズを展開する、ブラジルの国民的漫画家マウリシオ・ヂ・ソウザ氏は「実は伊勢丹に来るのは初めてではありません。買い物客としてきたことがあります。そのときサービスやサービス精神に感銘を受けました。その場所に再び来られたことをまずは嬉しく思います。そして『アブラッソス・ド・ブラジル~ブラジルの抱擁』にモニカを連れてくることができたことを嬉しく思います。生前、日本の手塚治虫先生とは友情をはぐくんで、いつか一緒に作品を作りたいと話していました。この場所にモニカがいることを手塚先生も喜んでくださっていると思います。私のキャラクター、モニカはこれからも日本のあちこちで見かけると思います。近い将来、彼女は着物を着ていることでしょう」と語った。

タイトル: 「Abraços do Brasil ! 〜ブラジルの抱擁〜」
会期: 2014年4月30 日(水)〜5 月6 日(火・振替休日)
時間: 10:30 – 20:00  不定休(会期中は休まず営業致します。)
場所: 伊勢丹新宿店本館・メンズ館各階
東京都新宿区新宿3-14-1
連絡先: 03-3352-1111(大代表)

(写真・文/麻生雅人)