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軍事政権資料展で軍政令第5号のオリジナル書類を公開

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2014年は、軍事政権によるクーデターから50周年ということもあり、軍事独裁政権の悲劇を繰り返さないため、記録の展示など様々なイベントが開催されている。

リオデジャネイロ市のアルキーヴォ・ナシオナウ(ヘプブリカ広場173)で5月12日(月)から、「Exposição Registros de uma Guerra Surda(隠れた戦いの記録展)」と題された軍事政権に関する展示がはじまった。

ワールドカップのホスト国ブラジルは6回目の優勝を狙っているが、この展示では1970年のワールドカップメキシコ大会のイメージが打ち出されている。軍事政権時代のEmílio Garrastazu Médici エミリオ・ガハスタズー・メジチ大統領が、メキシコ大会でブラジルが3回目の優勝を果たして手に入れたジュール・リメ・トロフィーを掲げている写真も展示されている。

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独裁政権の期間で最も抑圧的だったといわれるメジチ政権最後の年である1974年、当時起きたことを多く記録した「コヘイオ・ダ・マニャン」紙が写真や資料を提供している。この時代は“鉛の年”とよばれ、ヴラジミール・エルゾギのように拷問を受けて殺害されたジャーナリストもいた。

キュレイターでもあり政治学者のViviane Gouvêa ヴィヴィアーニ・ゴウヴェアは、軍事政権の中では戦った人もいた一方、軍隊にテロリストとして扱われることを恐れて軍事政権を否定しなかった人たちも少なくなかったという。群衆に支持されている軍隊の写真もある。

1968年末に発効されたAI5(軍政令第5号)のオリジナルの書類も展示されている。書類には、拷問に対する訴えを隠蔽しようというやりとりの記録もあるという。

紹介されている写真の中には、サンパウロのイビウーナで1968年に行われた全国学生連盟(UNE)の集会を隠し撮りした写真もある。この大会は何百人もの逮捕者を出した。当時の学生運動のリーダーだった政治家ジョゼー・ヂルセウやジャーナリストのフランクリン・マルチンスなどもその中にいた。その後、学生運動は身動きがとれなくなり、1970年代中ごろから再び活動しはじめた。

展示は7月18日まで。

Arquivo Nacional
Praça da República, 173 – Rio de Janeiro, RJ

(文/麻生雅人、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)
「Exposição Registros de uma Guerra Surda(隠れた戦いの記録展)」。メジチ大統領が1970年メキシコ大会優勝トロフィーを掲げる写真も展示されている

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