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ワールドカップブラジル大会、準備の陰で(1)
バイーア州サルバドール市「アートの自覚」プロジェクト

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バイーア州の州都であり、ワールドカップ開催12都市のひとつであるサルバドール市。同市にある貧困家庭が多く生活するコミュニティでは、ワールドカップが近づくにつれて児童労働の増加が懸念されているという。地元メディア「ヴォス・ダ・バイーア」(5月7日づけ)が伝えている。

ワールドカップで4試合が行われるアレーナ・フォンチ・ノヴァから数キロ離れたところにあるファヴェーラ、サラマンダイアは、この街を舞台にしたテレノヴェラ「サラマンダイア」(オリジナルは1976年。2013年にリメイク版も放送された)で知られている。

しかしドラマでは、このコミュニティが抱えている社会問題までは深く描かれてはいないという。

住人達はワールドカップが近づくにつれて、子どもたちの労働を懸念しているという。現在も繁華街などの路上などで子どもたちによる飲料の販売が行われているそうだが、観光客が押し寄せる大会期間中は、路上の売り子たちが増加するのではないかというのだ。

ある12歳の少年は学校が終わり、友達とサッカーを楽しんだ後、午後に飲み物を売りに街に出るという。この少年は夕方17時半ごろから夜20時ごろまで販売を行っているという。

地元の子どもたちを支援するプロジェクト「アートの自覚」のコーディネイターのひとりファビオ・サントス・ヂ・ジェズースさんは「コミュニティには貧しい家庭が多く、家の都合で親が子どもたちを仕事に連れていくケースが少なくありません」という。

そもそも約70万人が暮らすというサラマンダイアでは学校やリクレーションセンターの数が足りていない。学校は壊れかかっており雨が降ると水浸しになるという。校庭のない学校もあるという。

コミュニティ内の暴力の割合が高くなっているため、同地区では子どもたちが暴力とかかわる道を選ばなくてもよいように「アートの自覚」プロジェクトを始動させ、楽器の演奏やダンスなどを教えているという。プロジェクトの本拠となる質素な家屋には、約100人のこどもたちが通っているという。

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