ダイアニ・ソワレスの写真展「io Donna」開催中

2014年 05月 24日

ダイアニ プロフィール写真B

ヴァニラ画廊(東京・銀座)では、ブラジル出身の写真家・モデル、ダイアニ・ソワレスの個展「io Donna」を開催している。個展は5月31日(土)まで。

ダイアニ・ソワレスは1979年、ブラジル生まれ。18歳のときイタリアのミラノに移住。現在、ブラジルとイタリアの国籍を持つ。画廊のインフォーメーションによると、ダイアニはモデルとして活動するうちに写真に興味を持ち、ボローニャ大学写真学科を卒業したという。

その後、写真家としても活躍。被写体は常に女性で、「美しいと同時に弱くもある女性を一生撮り続けたい」という。2007年より、ブラジル、ベルギー、フランス、スイス、アメリカ合衆国各地で個展を開催している。

ダイアニ看板

以下、リリースより。2014年、パリのエロティスム美術館において半年間「私は女~io Donna」を展示。「私とモデルの仲間たち」「女友達」シリーズで女の身体の美しさを表現する一方で、「夢と秘密」「恍惚のマリアマグダレーナ」ではセックスを、「聖母子」「クリニック」では母体の悲喜を、「ラ・カルネ」では肉体と病気を、と「女をとりまく360度」をテーマとした作品を生み出している。

「クリニック(産院にて)」は、自身の流産を真正面から捉え、自分が実際にモデルとなり、担当医に撮ってもらったという作品。抱いているのは人形。憔悴しきった表情と身体。フランスでは「むせび泣く写真」と女性の共感を呼んだという。

「ラ・カルネ(肉体)」シリーズは赤いシリーズとも呼ばれ、イタリアの屠殺場を舞台に自らモデルを務めた作品。心臓、肺、腸など牛の内臓を、自身の内臓器官を手にしているかのように捧げ持っている。

「Me Inside, Me」では、自分のあばらを牛のあばらと合わせながら、「自分の中の自分」を表現した。作品には「誰だって一皮むけば、その下には真っ赤な血が流れている。身体の中にある器官はそのひとつひとつに神が宿っている」といったダイアニのメッセージが込められているという。

ヴァニラ画廊
東京都中央区銀座八丁目10番7号 東成ビル地下2F
TEL: 03-5568-1233
営業時間 平日12 時~19時、金曜12時~20時、土曜・祝日12時~ 17時、日曜不定休

(文/麻生雅人、写真提供/ヴァニラ画廊)