スペインは代表メンバー発表延期。怪我したヂエゴ・コスタ待ち!?

2014年 05月 28日

diegocosta

現時点でFIFA世界ランキング1位のスペインのビセンテ・デル・ボスケ監督は、23人の代表メンバーを発表を遅らせることにしたとFIFAが発表した。

予定では25日に予備代表リスト30人の中から23人に代表選手を絞り込むことになっていた。発表延期の大きな理由というのが、再び負傷したアトレティコ·マドリードのブラジル生まれのスペイン人であるFWヂエゴ・コスタに回復する機会を与えるための措置だと「FOX NEWS」(5月25日づけ)はいう。

スペイン代表かブラジル代表か、どちらでもプレーすることのできたヂエゴ・コスタだけに、彼の存在がいかに大きいかを物語っている。

監督はFIFAの規定に従って、6月2日までに最終的な代表メンバーを選ぶ。「(それまでは)30人どのメンバーも23人代表候補から外さない」 と述べた。

ヂエゴ・コスタはチャンピオンズリーグ決勝のレアル・マドリード戦で右ハムストリングを再びケガし、わずか9分後に退場した。アトレティコのDFフアン・フランシスコ・トーレスもまた足を痛めた様子だったが、なんとか最後まで試合を終えることができた。

「私たちはすべての選手の体調を把握するために期限ギリギリの6月2日まで待つ。現段階で最終的なチームメンバーをFIFAに提出しなければならない義務はないので、このように進めている」とビセンテ監督は言った。

「私たちは、誰もが練習をし始めるデッドラインの6月2日に発表をしたいと思う」とし、レアルとアトレティコの選手たちが「死にそうに疲れた」という決勝戦の後、まだヂエゴとフアンの負傷がどれほどのものなのか、判断も出来ないと述べた。

スペイン代表の今後の予定は、ボリビアとの交流試合の後、ブラジルに入る前の6月7日にエルサルバドルとW杯前最後の試合をするためにワシントンDCに滞在する。

スペインのW杯タイトル防衛は、2010年W杯決勝で1-0で破った相手国オランダと、サルバドールで6月13日に行う因縁の対決から始まる。その後、6月18日にリオデジャネイロでチリ戦、クリチバに移り、6月23日にオーストラリア戦を経てグループBを終える。

ビセンテ・デル・ボスケ監督の唯一のサプライズ選出は、若いバルセロナのFW、今季 エバートンにローンで貸し出したジェラール・デウロフェウを呼び出したことだ。監督は、万が一「怪我人が出た」場合だけにジェラールはワールドカップに行くことになると言った。

FIFA ランキング(5月28日現在)は1位がスペイン、2位ドイツ、3位ポルトガル、4位ブラジル、5位コロンビアとなっている。

(文/加藤元庸、写真/Getty Images)
5月24日、チャンピオンズリーグ決勝の対レアル・マドリード戦でヂエゴ・コスタは再び故障