ブラジル人の76%が、デモがワールドカップ期間に増えると予想!?

2014年 06月 7日

ブラジリア「フリーパス運動」

まず、ブラジルでのワールドカップの開催の賛否に対して、「45%が賛成」「43%が反対」と答えている。このサッカー好きの国で半分近くが反対というのは驚きであるが、その理由は明らかであり、ブラジルのワールドカップ組織委員会に不正があると思うかという質問に対して、なんと「90%がイエス」と回答している。

また、デモについても、ワールドカップ中に行うことについては「63%が反対」と回答しているが、ではデモは減るかという問いには「76%がワールドカップ期間に増えるだろう」と答えている。また、ブラジルはワールドカップを開催する準備が出来ているかという問いにも「76%が出来ていない」と思っており、今回のワールドカップに対するブラジルの人たちの苦悩が読み取れる。

政府も火消しに躍起になっていて、ジルマ・ルセフ大統領も選挙活動も兼ねて連日いろいろなところでワールドカップの意義を必死で語っているが、いまさらそんなことをしなければならないことが異常であろう。

連邦政府はホームページでも、政府の財政支出の透明性として、ワールドカップにかかる支出を公開しているが、その他の支出と比較されていて、興味深い。まず、ワールドカップのすべての支出合計は、約258億レアル(約1兆1800億円)であり、これは教育への支出のわずか1カ月分であると訴えている。教育への年間の支出は2800億レアル(約12兆8800億円)。健康に関する予算が2060億レアル(約9兆5000億円)。

また、ボルサ・ファミリアという貧困層への家族手当が247億レアル(約1兆1360億円)とワールドカップ予算に匹敵することがわかった。確かに教育予算と較べればわずか1カ月分かもしれないが、政府自慢の画期的施策であるボルサ・ファミリアがもう1つできる予算と考えると、このデータに素直に頷けるブラジル人は10%もいないのではないか。

(文/輿石信男/クォンタム、記事提供/モーニングスター、写真/Campanato/Agência Brasil)
写真1ページ目は6月6日、地下鉄運賃値上げに反対する抗議団体、フリーパス運動(MPL)はブラジリアの地下鉄改札口を約10分近く占拠、利用客に無賃乗車を促した。2ページ目も6月6日、ブラジリアのバスターミナルに集まるフリーパス運動(MPL)のメンバー

12