ワールドカップ時期には街はすっかりブラジルカラー。リオにあるサッカー応援の聖地「アウジラォン」とは!?

2014年 06月 15日

アウジラォン、リオ

FIFAワールドカップブラジル大会は、抗議デモなどの影響もありブラジル中が一丸となってセレソンを応援しているというわけではないようだが、サッカーへの愛、セレソンへの愛を変わらずに抱いている人たちも決して少なくない。

リオデジャネイロ市北部チジュッカ地区にあるアウジラ・ブランダォン通り、通称アウジラォンは、ワールドカップになると街をあげて応援をする事で知られるサポーターの聖地だ。

6月12日(金)の開幕の日には約3万人のサポーターがこの界隈に集まり、街全体が一つの家族のように心をひとつにしていたようだ。盛り上がる街の様子を「g1」(同日づけ、電子版)が伝えている。

この日は朝早くから、アウジラォンの住民たちが通りをブラジルカラーで飾る装飾の最後の仕上げを行っていたという。試合開始前から街は盛り上がり、試合中も試合後も熱気は冷めなかったという。

ブラジルが3-1で勝利をしたときはサポーターたちの演奏は熱いサンバに。地元ゆかりのエスコーラ・ヂ・サンバで、2014年のカルナヴァウの優勝チームでもあるウニードス・ダ・チジュッカのバテリア(打楽器隊)が約90分に渡りバトゥカーダを繰り出したという。

マルコ・アントニオ・ガブリエウ(62)さんは「ブラジルの国歌が歌い追わったときには皆、涙を流していたよ。必ず勝つと思って試合は静かに観戦していた。ネイマールがイエローカードを2枚もらったのが心配だけどね」と語った。サッカー応援の聖地として知られるこの地には、他の地域からも人々がやってくる(次ページへつづく)。

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