ブラジル映画「Hoje Eu Quero Voltar Sozinho」、日本のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭に出品

2014年 06月 26日

スキップ映画祭 ブラジル映画

ブラジル映画界の新鋭監督ダニエウ・ヒベイロ(ダニエル・リベイロ)監督の初の長編映画「Hoje Eu Quero Voltar Sozinho」(2014)が、日本の「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」に出品されることがわかった。映画祭での邦題は「彼の見つめる先に」となる。

2004年にスタートしたという「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」は今年で11回目を迎えるデジタルシネマの国際映画祭。2014年は7月19日(土)~27日(日)に開催され、84の国と地域から、12本の長編映画を含む38作品が参加して、コンペティションを競い合う。

同映画祭長編コンペティション部門に出品が決まった「Hoje Eu Quero Voltar Sozinho(「今日はひとりになりたい」、のような意味)」は、2014年の第64回ベルリン国際映画祭パノラマ部門でFIPRESCI(国際批評家連盟)賞と、セクシャルマイノリティを扱った優秀作品に贈られるテディ賞を受賞している。

サンパウロ出身のダニエウ・ヒベイロ(ダニエル・リベイロ)監督は、これまで2本の短編映画「Café com Leite(「ミルク入りコーヒー」)」(07)、「Eu Não Quero Voltar Sozinho(「ひとりになりたくない」、のような意味)」(10)を監督している。

初の長編作品「Hoje Eu Quero Voltar Sozinho」は、前作の短編映画「Eu Não Quero Voltar Sozinho」(10)をベースにした作品。キャストも同短編映画に主演した3名が出演している。

主人公の目が不自由な少年レアンドロに、Ghilherme Lobo ギリェルミ・ロボ。レアンドロと仲良しで、彼を支えてきた存在でもある少女ジオヴァーナに、Tess Amorim テス・アモリン。二人が通う学校に転校してきて、レアンドロと親密になり彼に特別な感情を抱かせる少年ガブリエウにFábio Audi ファビオ・アウヂ。

長編版には、短編には登場しなかったキャラクターも登場。70年代のブラジル映画を支え、その後テレビ界で活躍し続けている女優Selma Egrei セウマ・エグレイ、演劇界のベテラン俳優Eucir de Souza エウシール・ヂ・ソウザなどが出演している。

映画祭での「彼の見つめる先に」の上映は、7月23日(水)17:30~(多目的ホール会場)と7月26日(土)14:00~(SKIPシティ映像ホール)。

<SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014(第11回)>
会期:2014年7月19 日(土)~7月27日(日)
会場:SKIPシティ映像ホール、多目的ホール/大宮ソニックシティ国際会議室
主催:埼玉県、川口市、SKIP シティ国際シネマ映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会

(文/麻生雅人、写真/「彼の見つめる先に」(SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014))