ブラジル、3大会ぶりにベスト8の壁を破るも、痛すぎるネイマールの離脱!

2014年 07月 6日

ダヴィルイス

さて、残り10分で1点差だ。見ているほうは本当にハラハラしたが、ブラジルは何とか耐え、そのまま2-1でブラジルが勝つことができたのだった。この瞬間、ついにベスト8の壁を破ることができた。前2大会を超えることができた。

これで、ブラジルは最後まで(最悪でも3位決定戦まで)行くことができると安堵したものだった。

しかし、試合が終わってから数時間後にとんでもないニュースが入ってきた。何と、ネイマールが脊椎を骨折し、今大会の残り試合の出場が絶望となったのだ。

昔からネイマールは、相手選手から本当によくファウルを受け、本当によく倒れていた。そのときは常にこれ以上ないぐらい苦しそうな顔をして倒れるのだ。

今回、後半終了間際、いつものように相手から激しいチャージを受け、痛そうな顔をして倒れ、担架に乗せられ退場、他の選手と交代していたのだった。

私も、このようなシーンには慣れっこになっていたので、いつものように大したことないと思っていたのだ。しかし実際は、とんでもない大怪我だったのだ。

後で、TVニュースなどのビデオで何度も見たが、確かにひどい。ボールとまったく関係ないところでタックルしている。脊椎の骨折とは尋常ではないだろう。当然、今大会の残りの試合は出場できないとのことだった。

今大会で、もうネイマールの勇姿を見れないことは本当に残念だと思う。それ以上に選手生命が心配だったが、それについては、ブラジルのドクターからの情報によると大丈夫なようだ。それは本当によかったと思った。

今、世界中この話題でいっぱいなようで、土曜日夜のNHKの7時のニュースでも相当に時間を割いてやっていた(次ページへつづく)。

(文/コウトク、写真/Marcello Casal Jr/Agência Brasil)
写真は7月4日、見事なフリーキックを決めたダヴィ・ルイス

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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