セレソンの復活はドゥンガの手に! 新監督の船出は因縁の対コロンビア親善試合。ネイマールとスニガの対決は見られるか!?

2014年 07月 23日

コロンビア戦 ネイマール

ドゥンガのセレソンといえば、話題となったのがアメリカ大会をともに戦ったジョルジーニョが片腕だったことだが、アシスタントコーチとしての手腕が発揮されることはなかった。

現代のサッカーにおいては、補佐役となる人物の選考も、チームの未来を占ううえで重要な要素となる。今回ドゥンガを支えるのは、昨年のインテルナシオナルで一緒だったセボーラこと、アントニオ・ロペス氏。彼は数々のユースチームを率いた経験があるので、有望な若手のセレソン入りが期待される。

さて、文字通り「前途多難」なセレソンの船出となるのは、9月に予定されているふたつの親善試合。ともにアメリカ合衆国で開催され、5日のコロンビア戦(マイアミ)、9日のエクアドル戦(ニュージャージー)で新たなチームが披露される。

コロンビア戦ははやくも因縁のリベンジマッチとなるが、果たしてネイマールとスニガの対決は実現するのか? 実は前回の在任中、ドゥンガはネイマールを一度も代表に招集せず、南アフリカ大会のメンバーにも名前はなかった。

このことについて、「何も批判されることなどないよ。ネイマールは前年の12月はサントスの控えで、ようやく1月にレギュラーとなったばかり。代表メンバー発表前の親善試合は3月のアイルランド戦が最後。まだまだ代表でプレーする準備がされていなかっただけ」と、ドゥンガは時期尚早を理由にあげている。

ブラジルが本来の姿を取り戻すために当面の目標とするのは、来年、2015年にチリで開催される「コパ・アメリカ」。

この大会についてドゥンガは、「サポーターに輝ける未来を約束することなどできないよ。コパ・アメリカにはたくさんの困難が待ち受けてるはず。我々のライバルは、ワールドカップの予選を経験してから、ますます力をつけているからね」と警戒心を強めている。

日本でも鬼軍曹と知られているドゥンガだが、メディアとの関係はいままで決して良好とはいえなかった。これは本人も認めているところであり、国民の信頼を取り戻すためには、一刻も早く取材陣を味方につけることも必要になるかもしれない。

(文/MENGO DO JAPAO(平野信生)、写真/Marcello Casal Jr/Agência Brasil)
7月4日、フォルタレーザ、カステラォン・スタジアム。ブラジル対コロンビア戦。この後、ネイマールはスニガ(コロンビア)との接触で負傷した。果たしてネイマールの、9月5日の国際親善試合での復帰はあるか!?

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