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地球の反対側でラーメン戦争勃発の兆し!?  サンパウロが激戦区に

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東洋人街としても知られるリベルダーヂ(リベルダーデ)地区では、老舗「あすか」、2008年に開店した「らーめん和(KAZU)」など、数々のラーメン屋が人々に親しまれてきた。

やがてラーメンの人気は日系人や駐在日本人のみならず、じわじわと現地のブラジル人にも広まっていったが、現在サンパウロではすくなくとも9軒の店でラーメンを食べることができるという。現地メディア(「フォーリャ」8月6日づけ)が伝えている。

ブラジルでラーメンがLámen(ラーメン)という日本語で浸透しているのは、ミョージョーという通称でも知られるインスタントラーメンが普及していることも理由のひとつといえそうだ。

しかし、ブラジルでは袋入りインスタントラーメンを、日本のようにスープの中に麺を入れず、皿の上に載せて食べるケースが少なくない。 クリーム状のスープに麺を絡めて食べるスパゲッティのような食べ方や、スープで麺に味をつけたらスープは捨てて味のついた麺だけを食べるという食べ方も見受けられる。

今回の「フォーリャ」の記事でも、いわゆるミョージョーの名で親しまれているラーメンは油で揚げた麺を使う即席めんで、当記事で語るラーメンとは別ものである旨をわざわざ記して、ラーメンをこう表現する。湯気を立てた器が運ばれてくる。表面が半分透き通った豚肉から作ったスープには脂肪分が浮いている。中央に はたまねぎのみじん切り。4枚の薄切り豚肉と半熟卵、もやし、メンマ、NARTO(魚肉の練り物)などがスープに沈むアルデンテの麺を覆っている…。

また近年では、アニメ「NARTO」に登場する一楽などを通してラーメンを知ったブラジル人も少なくなさそうだ。いずれにせよ”ラーメン 屋”の知名度も、今やブラジルでは低くはない。

日本にはラーメン店は3万4000軒以上あるがブラジルではそうはいかないため、 サンパウロではラーメン店で行列ができることは珍しくないという。

リベルダーヂの有名店「あすか」は今や2時間、「らーめん和(KAZU)」は平均1時間、待ち時間を覚悟しなければならないとか。冬にはその数は倍になるという。

2014年、ジュン・タカキさんは同じリベルダーヂに「RAMEN YA」を開店。この場所は食券機で食券を買うシステムなど日本と同じようなサービスのコンセプトで営業 できるとジュン氏はいう。基本的には伝統的なラーメ ンのスタイルを貫くが、ブラジル人の口に合うよう豚の腸詰肉(リングイッサ)なども用意しているという。

専門店ではなく、「喜怒哀楽」のように居酒屋でラーメンを出している店もある。同店のラーメンの雰囲気はオリエンタルで、シンプルなラーメンだ。

「1980年代のサンパウロでは、寿司は寿司屋で食べ、ラーメンはラーメン屋で食べるということを誰もしていませんでした。メニューにはなんでも載っていなければなりませんでしたの」と「Shin-Zushi」のケン・ミズモトさんはいう。

「日本人がラーメンを大好きだということにいつも気にかけていました」日本在住のブラジル人料理人ヒラタ・マリさんはいう。

「5メートル四方の場所があればラーメン屋を開くことができて、ラーメン屋にはロマンチックな雰囲気があります」(ヒラタ・マリさん)

また、同紙はラーメンにとって重要なのはスープである、とも紹介。スープのレシピは店やごとに異なり、店によっては何日間もかけて煮て作られていることも語っている。

さらに、スープの具に地域色があることにも言及。スープのベースには塩、味噌、しょうゆなどのバリエーションがあり、素材では、牛骨、豚の頭、干魚、まるごと一匹の鶏、きのこ類などが使われていることを紹介した。

「料理人は完璧なスープを作るため、海の幸も山の幸も混ぜてスープを作っています」(ヒラタ・マリさん)

「ブラジルにも熱心なラーメン・ファンがいますが、まだ日本のラーメン屋のように手間暇をかけてスープを作るというところまでは至っていません。多くの場合スープは冷凍されたものを使っています」と日本国際交流基金で30年働いた高橋ジョーさんはいう。

「日本のようにいいラーメンのスープを作れないのは、素材が手に入りにくいためです」とは居酒屋「湊」のファビオ・コヤマさん。

「らーめん和」のアキオ・カマクラさんも「材料の80%はブラジルの外から輸入されたもの」だという。

それでも、可能な範囲でこだわった自家製スープを出す店が現われているようだ。

「らーめん和」では麺は叔母の家で作られ、スープは店で5時間以上、豚の頭を煮込んで作っているとのこと。
「みなと」のとんこつラーメンには、豚骨、しめじ、キムチ、うずらの卵などを使う。

「私が日本で生活していたとき、家で作るラーメンに関してはこれといった決まりはなく、家にある材料で作っていました」と「みなと」のコヤマさんはいう。

パライーゾにある「Shin-Zushi」のラーメンでは、少なくとも半日は煮込み、材料には鶏と豚を使っているという。

ラーメンは食べるのに時間がかからず、客が店にいる時間は短い。しかしレシピには想像を超える手間暇がかかっている。

「私がラーメン専門店を経営しない理由は、専門のシェフを置いて毎日変わらない味のラーメンを出すことが難しいからです」とケン・ミズモトさんはいう。

現在、サンパウロにあるラーメンが食べられる店は下記。

「Aska(あすか)」
R. Galvão Bueno, 466 - Liberdade
ガウヴァォン・ブエノ通り466、リベルダーヂ地区
13ヘアイス(レアル)~
Tel (11) 3277-9682

「Izakaya Issa(居酒屋 一茶)」
R. Barão de Iguape, 89 - Liberdade
バラォン・ヂ・イガウアピ通り89、リベルダーヂ地区
Tel (11) 3208 8819

「Kidoairaku(喜怒哀楽)」
R. São Joaquim, 394 – Liberdade
サンジョアキン通り394、リベルダーヂ地区
26ヘアイス(レアル)~
Tel (11) 3207 8569

「Lamen Kazu(らーめん和)」
R. Tomás Gonzaga, 51 – Liberdade
トマス・ゴンザーガ51、リベルダーヂ地区
25ヘアイス(レアル)~
Tel (11) 3277 4286

「Minato Izakaya(居酒屋 湊)」
R. dos Pinheiros, 1308 – Pinheiros
ピニェイロス通り1308、ピニェイロス地区
Tel (11) 3814 8065

「Porque Sim (ポルケ・シン)」
Rua Tomás Gonzaga, 75 – Liberdade
トマス・ゴンザーガ通り75、リベルダーヂ地区
Tel (11) 3277 1557

「Pub Kei(パブ圭)」(Top Center Shopping内)
AV. Paulista, 854 – Bela Vista
パウリスタ大通り854、ベラヴィスタ地区
Tel (11) 3145 1741
35ヘアイス(レアル)~

「Ramen Ya」
R. da Gloria , 326- Liberda
グロリア通り326、リベルダーヂ地区
Tel (11) 3208 7004
15ヘアイス(レアル)~

「Shin-Zushi」
R. Afonso de Freitas, 169 – Paraíso
アフォンソ・ヂ・フレイタス通り169、パライーゾ地区
Tel (11) 3889 8700
33ヘアイス(レアル)~

「MN Lamen」
R. Coronel Souza Franco, 813 – Centro – Mogi das Cruzes
コロネウ・ソウザ・フランコ通り813、旧市街区、モジダスクルーゼス市
Tel (11) 4726-2680

(文/麻生雅人、写真/f_mafra)
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