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不当逮捕されていた日系人大学職員、原野秀樹ファビオさん解放される。会見で「これからも戦いは続く」

ファビオさん解放デモ

「これからも戦いは続く」。

W杯反対デモ中に爆発物所持などの容疑で逮捕された日系四世の原野秀樹ファビオさん(27)は、サンパウロ大学職員組合(Sintusp)主催で(8月)13日に聖市セントロのUSP法学部で行われた記者会見で、そう強調した。

6月23日夜に逮捕され、45日間拘留された後に、ようやく裁判所命令で釈放されていた。エスタード紙、フォーリャ紙、G1など有力メディアが詰め掛ける中、原野さんは逮捕に至るまでの当時の状況、警察署で受けた暴力について説明し、自らの潔白を訴えた。

「今は正直、何もする気にならない」との心情を吐露しながらも、冒頭の意志を表明し、ガッツポーズを掲げると、会場からは声援と拍手が起こった。

「僕は組合のただのメンバー。何の犯罪組織にも政党にも属していないし、社会運動のリーダーでもない」と訴えた。

かつて軍政時代の活動家を弁護し、元連邦議員でもあるルイス・エドアルド・グリーンハウギ弁護士は「戦いはまだ終わっていないし、始まってもいない」と強調し、「ファビオはインジュスチッサ(不当)の被害者。不当であればあるほど社会の反応は大きく、それに憤る人は多くなる」との考えを示した。

さらに、「この逮捕を不当と訴えるソリダリエダーデ(連帯の意)の強さに驚かされた」と明かした。大勢のUSPの教職員、学生を初め有名な法律家らも支援の意を示し、「気にかけて、毎日事務所に電話をかけてくる人もいた」と言う。

署名活動だけでなく千羽鶴を送ったり、拘置所を訪問した人権保護団体のメンバーが詳細な報告書を提出したりと、この逮捕が社会に投げかけた波紋は小さくなかったことを説明した。

同弁護士によれば、原野さんは爆発物所持、犯罪教唆、不服従、犯罪集団の組織の四つの罪で検察に起訴された。このうち爆発物所持に関しては、軍警の特殊戦術行動グループ(GATE)、犯罪学研究所(IC)の鑑定書で、原野さんの所持品が爆発物ではなかったと報告された。だが、残り三つの容疑は晴れておらず、被告側の抗弁は21日に行われる。

同弁護士は、原野さんへの起訴が根拠のない不当なものだと理由を挙げて、「選挙でアピールするための逮捕。“見せしめ”として最悪の例(原野さん)を選んだ」とし、潔白を訴えた。

同弁護士らから連絡を受けたエドアルド・スプリシー上院議員も姿を見せ、「ファビオは模範的な闘士だ」と支援表明した。

母のエレーナさんは「組合の皆さん、グリーンハウギ弁護士、支援をしてくれた人全員に感謝している」とだけ述べ、会見に同席した聖州真相究明委員会のアドリアノ・ジオゴ委員長(州議)も「いつも言うことだが、独裁政権が再来している。これは仕組まれた逮捕。警察は理由を説明すべき」と訴えた。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)
写真は7月23日、リオデジャネイロで行われた抗議運動。ファビオ・ヒデキ・ハラノさん、ハファエウ・マルキスさんの不当逮捕以来、両氏の解放や、デモの自由などを訴えた抗議活動がリオやサンパウロで行われていた

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