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サルヴァドール市、ハイテクごみ箱を導入

ハイテクごみ箱

再開発が進むバイーア州サルバドール市バーハ海岸地区の路上に、8月上旬、新しいシステムのハイテクごみ箱が設置された。現地メディア(「コヘイオ」、「ノチシア・ダ・バイーア」など)が伝えている。

このハイテクごみ箱システムはヨーロッパでは知られているそうだが、ブラジルでは今のところフォルタレーザとサンパウロに設置されているが、まだ普及はしていないとのこと。

ごみ箱は高さ約1メートルで、一見、普通のごみ箱だ。だがこのごみ箱には、底がない。

ごみ箱が設置されている場所の地下深くには穴が作られており、この穴に、コンテナが置かれている。ごみ箱に捨てたごみは、そのまま地下のコンテナに貯められるという仕組みだ。

回収は、このシステム専用のトラックが行う。トラックに備えられているリモートコントロールのクレーンで地下のコンテナを引き上げ、コンテナの中身を回収する。ごみ箱が設置されている部分の地面は大きな蓋となっていて、この蓋が開くことで、引き上げられたコンテナは地面に現われることが可能になる。

ごみを回収するのは1~2名の清掃人とのこと。空になったコンテナはまた地下に下降していく。コンテナひとつの容量は1.6トン。

地下コンテナ内のごみの容量が80%になった時点で回収センターに信号が送られ、トラックが派遣される。大きなコンテナがいっぱいになるまで回収しなくてよいため、トラックが無駄に運行されることがなくなり、回収の頻度を減らすことができる。

ごみが地上に放置されないため、路上に散らばることも、ごみの匂いが漂うこともなくなる。動物に荒らされる心配もなくなるという。

また、ごみ箱は、生ごみ用と乾いたゴミ用が並んでいて、分別してしてる仕組みになっているためサルバドール市のごみ回収人、リサイクル業者にとっても作業が楽になるメリットがある。

都市清掃公社(Limpurb)のカチア・アウヴィス氏によると、8月の末までにはバーハ海岸地区にて、少なくとも3つこのシステムが始動する予定で、2015年までに市内の20カ所に設置が予定されているという。9月までにはラセルダ・エレヴェータを降りてすぐのところにある民芸品市場メルカード・モデーロにも設置が予定されている。

また、カチア氏によると、清掃に関しては4つの企業が参入しており、地域ごとにコンテナの清掃を担当するという。

コンテナの費用は安くはない。3つのコンテナがあるごみ箱(3台分)の費用は約12万ヘアイス(レアル)。2つのコンテナだと約8万ヘアイス(レアル)。300キログラムの容量を持つ普通のコンテナの価格は2000ヘアイス(レアル)~だという。

コンテナは全てポルトガルのポルトから輸入されたもので、このシステムのオペレーションを担う機器販売会社TNTのホドリゴ・アイリス氏は「私たちは300個のコンテナを保有しています。これはポルト市にあるコンテナの約半分に相当します。市と提携して、このシステムをより普及させたいと考えています」という。

カチア・アウヴィス氏によると、コンテナを購入するのはシステムを運用する企業なので、市は購入する必要がないという。

「企業活動を行う中で街をきれいにしていくという近代的なシステムです」(カチア氏)

サルバドール市の清掃事業の60%を担うヘビータ社のファビオ・アンドラーヂ支配人は、「どのくらい経費がかかりどのくらい利益がでるかを調べるパイロット・プランだと語る。現時点では地域ごとに適した形で設置をすすめていきたいと考えています」と語っている。

現在この清掃システムはスペインとアラブ首長国連邦でも導入されているとのこと。

ブラジルではサンパウロ市、パウリーニア市、フォルタレーザ市が導入。最初に導入したのはパウリーニアで、現在すでに市内の20カ所に設置されているという。フォルタレーザでは主要な3つの広場に設置されていて、10トン分の容量のシステムが作動しているという。

(文/麻生雅人、写真/Agecom Salvador)
8月、サルヴァドール市に設置されたハイテクごみ箱

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