ブラジルの国際空港でエボラ出血熱患者発覚時のシミュレーション

2014年 08月 30日

エボラ出血熱

世界保健機関(WHO)が緊急事態宣言を発するなど、世界的に感染拡大が危惧されているエボラ出血熱。

8月29日(金)、ブラジル厚生省は、エボラ出血熱の疑いがある国際的な旅行者がブラジル国内で識別された場合、それぞれの立場の人たちがどう処置を講じるかというシミュレーションが行われたと、同日、現地メディア(「G1」)が発表した。

演習は、リオデジャネイロのガレォン国際空港で始まり、リオ郊外のオズヴァウド・クルス財団の中にある国立エバンドロ・シャーガス研究所でも行われた。

また同演習はブラジル厚生省がリオデジャネイロ州保健局の協力を得て行い、国家衛生監督局(ANVISA)、オズヴァウド・クルス財団(FIOCRUZ)、消防署、タン(TAM)航空、
ガレォン空港特約販売店も参加した。

演習はまず、国際空港で航空機に感染が疑われるものがいることを国家衛生監督局(ANVISA)のスタッフに報告されるところからスタート。救急サービス(SAMU)により患者が搬送された後、紹介された病院での臨床ケアまでが行われたという。

(文/麻生雅人、写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)