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ブラジル大統領選候補がメディアで公開討論。ジウマ氏とマリーナ・シウヴァ氏も激論

公開討論

9月1日(月)、ブラジルのサンパウロで、現職のジウマ・フセフィ(ルセーフ)氏(労働者党:PT)やマリーナ・シウヴァ氏(ブラジル社会党:PSB)など大統領選挙の候補者が集い、ブラジルのメディア(フォーリャ・ヂ・サンパウロ、UOL、SBT、ジョーヴェンパン)に向けた公開ディベートを行った。同日、上記メディアが伝えた。

討論会にはジウマ氏、マリーナ・シウヴァ氏のほかに、アエシオ・ネヴィス氏(民主社会党:PSDB)、パストール・エヴェラウド氏(社会キリスト教党:PSC)、ルシアーナ・ジェンロ氏(社会主義自由党:PSOL)、エドゥアルド・ジョルジ氏(緑の党:PV)、レヴィ・フィデリックス氏(労働改革党:PRTB)が参加した。

現職大統領のジウマ氏は、予算はつぎ込むべきところに使っていると述べ、マリーナ・シウヴァ氏は、ジウマ氏は経済政策の過ちに気づいていないと攻撃した。

アエシオ・ネヴィス氏は安全保障やセキュリティの問題について発言した。

ディベートの司会はカルロス・ナシメントが行い、各候補は戸別のブースに入って討論に参加した。ディベートは4ブロックに分けられ、最初のブロックではフリー討論が行われた。質問者は回答を求める相手を指名して質問するシステムで、一度出た質問と同一内容の質問はできないというルールが設けられた。

ジウマ氏が最初に質問した相手はマリーナ・シウヴァ氏。「あなたは国民総生産の10%を教育、やはり総収入の10%を健康と公立学校学生の無料乗車券に費やすと話ているが、これを実現するには1億4000万ヘアイス(レアル)必要だが、予算はどこからねん出するのか」を質問した。

対してマリーナ氏は「はじめにお話しますが、これは約束ではなきう、こうでなければならない、という話。実現するために何をどうすべきかが問題。案としては、現在、無駄になっているお金をカットすること。現状はあらゆることがコントロールされていない。社会のためにどのくらい有効的に予算がつかえるか、問題はやりくりだ。現状は多くの場合、間違ったことに多くのお金が使われている」と返答。

マリーナ氏は返答の中でエドゥアルド・カンポス氏の発言も例に出した。

「エドゥアルド氏がいうように、多くの人が事業のために銀行でお金を借りるとき、そのお金がどこから調達されたものか、までは考えない。なのに、教育のためや無料乗車券など、それが若い人たちや学生の使うお金になると、どこから調達するのかと、問われる。私たちがこれからやるのは正しい選択です。今までの間違ったお金の使い方はしません」(マリーナ・シウヴァ氏)

再びジウマ氏は「多くお話くださいましたが、あなたは結局、どこから予算をねん出するかは話していない。国を統治するということはこれからしたいことを述べるだけでは責任は果たしているといえない。あなたが言っていることはすでに私はやっている。予算の配分で教育は3倍、健康は2倍になった。私たちは小切手税復活の提案では負けましたが、あなたの提案だと1兆ヘアイス(レアル)必要だ」と返答した。

対してマリーナ・シウヴァ氏は「プレサル深海油田の利益を有効に活用するのもひとつの案です。他のエネルギーに関しても私たちは検証して、何を優先すべきかを検討します。現在の政府は、いくつかのオプションを比較して検討することをしていない。ひとつの案で事をおし進めることは世界中でもあまりやっていない。オプションを提示するのが一般的なやり方だ。石油の利用、知識の導入、雇用創出などでブラジルの人々のためにお金を得る」と返答した。

また、フォーリャ・ヂ・サンパウロのフェルナンド・カンジアン氏はジウマ氏に「5~6月にはブラジル経済は後退した。ほとんどの人は変革を望んでいる。もし今日、選挙があったならあなたは負けているだろう」と発言した。

対してジウマ氏は「現在の景気後退は一時的な現象。世界は国際的な経済危機から完全に脱していない。アメリカ合衆国もドイツも日本も。合衆国は最初の3か月に伸び率はネガティヴ、日本とドイツは次の3か月に悪化した。しかしブラジルのマーケットは低調ではない。雇用も増え給与も上がっている」

それに対しマリーナ・シウヴァ氏は「ジウマ候補の一番の問題点は、今までの政策でどこが間違っていて、どこを直すべきかわかっていないことだ。同じ過ちが永遠に繰り返される」と熱く語った。

「インフレ率、金利が高く、成長率が低い。最悪の質のサービスに高額な税金を払っている。政府にとって都合の悪い点はなんでも国際的な危機のせいだと逃げている」と、2013年の全国規模の抗議デモで訴えられた問題をジウマ氏に突き付けた。

対するジウマ氏は「確かに過ちは把握して是正していく。現在の経済危機は中央銀行が対処するが、中央銀行とて間違いがあれば認めて直さなければならない。ワールドカップは、うまくいかないといわれる中で実際には成功といえる。これは政府と州政府のおかげだ」とマリーナ候補の経済政策に対する質問に答えた。

(文/麻生雅人、写真/Ichiro Guerra/Dilma 13)

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