ブラジル、2014FIBAバスケットボール・ワールドカップでも健闘

2014年 09月 2日

ネネー

母国チームが参加してないためか、日本ではサッカーほど盛り上がりを見せていないバスケットボールのワールドカップ。

それでも今大会は、FIBAがTwitterと組んで独占的にリアルタイムのスコアを提供するなど、話題には欠かない。

8月30日(土)から始まった今大会は9月14日(日)まで、スペインのビルバオ、グラン・カナリア島、グラナダ、バルセロナ、マドリードで各試合が行なわれる。もちろん、リオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックを占う数々の試合が観られる。

ブラジルはAグループに参加、NBA在籍選手のいる開催国スペインやフランスと争うことになった。

ブラジル代表にはNBAのネネー、アンデルソン・ヴァレジャォン、チアゴ・スプリッテルら常連選手たちが参加しており、初戦のフランス戦ではNBAスター選手のニコラス・バトゥムやボリス・ディアウらの攻めを素晴らしいディフェンスで食い止め、65-63で競り勝った。

8月31日(日)のイラン戦は79-50で圧勝。ブラジルの強さを見せつけた。

しかし、9月1日(月)のスペイン戦ではNBAのビッグスター、ガソル兄弟や、ブロック王のサージ・イバーカらが活躍し、ブラジルのディフェンスを 上回る高さを見せつけ、63-82で敗れた。

Aグループの中でベスト4にさえ入れば予選は突破できるので、ファーストフェーズは乗り
越えられると 期待されている。

しかし、この大会はNBAの本シーズンの始まる直前となったため、著名なNBAプレイヤーの多くが参加しない形で進められており、本番のオリンピックに参加する各国メンバーとは少し違っている。

ドリームチームで優勝候補のUSA代表からも、スーパースターのレブロン・ジェイムス、アシスト王に迫るジョン・ウォール、ファイナルのMVPに 選ばれたカワイ・レナードらが外れている。

1次リーグが行われている中、前々回2006年大会を制したスペインはブラジルを下したことで、3連勝とした。B組ではギリシャが90-79でプエルトリコを破り、3連勝。C組ではもちろん無敗でUSAがリードしており、D組からはスロベニアとリトアニアが抜け出すと見られてい る。

最終フェーズ(9月6~14日)は、バルセロナのパラウ・サン・ジョルディとマドリード
のパラシオ・デ・デポルテスで行われる予定だ。

(文/加藤元庸、写真/Getty Images)
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