ブラジル、干ばつでコーヒー生産に影響

2014年 09月 3日

コーヒー干ばつの影響

ブラジルの干ばつはいろんな作物の生産にも影響を与え、世界の取引相場にも影響を与え始めているようだ。ブラジルの業界メディア「カフェイクウトゥーラ」(8月27日づけ)や合衆国の「フー・トレイデス」(9月3日づけ)などが伝えている。

コーヒーの開花にとって重要な時期に乾燥した天気が続いていることが世界のトップ生産者で輸出王でもあるブラジルに影響を与えている。

国立コーヒー評議会(CNC)の統計によると、今年のコーヒー生産量は来月の収穫終了時期の時点で18%低下する可能性があるという。その量は4010万袋以下、昨年との比較でも3.1%の生産減となるという。

ミナスジェライス州カンポスジェライスのカぺチンガ農場の生産者ジョゼー・アウグスト・ゴメス氏は、今年の水不足は初めての体験だと語り、生産量は今年よりも2015年が心配だという。

ニューヨークの市場では17週間で最高値に跳ね上がった。

生産自体は、5月から5300万袋から5500万袋くらいの低い生産量になりそうだと、ジョルジ・エスチーヴィ・ジョルジ・ブラジルコーヒー輸出業者評議会(CECAFÉ)副会長が語ったという。

「第一四半期の干ばつの被害で生産量が落ちることはほぼ間違いない」(ジョルジ氏)

推定では、もしすぐにでも雨が降らなければ、来年の収穫も今年の状況と同じくらい悪くなるかもしれないという心配を助長し続けていると、シカゴのRJOフューチャーズのシニアストラテジスト、エクトル・ガウヴァン氏が電子メールで答えたという。

12月納品のアラビカコーヒーの値段は上昇し続けており、先物としては89%という。

(文/加藤元庸、写真/Getty Images)