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ブラジル北部で先住民族“森の民”が不法伐採者を急襲

マラニョン州北東部のアウト・トゥリアスーで8月7日、先住民が不法伐採者を襲って衣服を剥ぎ取り、暴行後に開放するという事件が起きていた事が、ロイター記者のブログによって明らかとなったと(9月)5日付伯字紙が報じた。

同地域で約1週間滞在していた記者が先住民に招かれて撮影した現場写真は、4日に同社ブログに掲載された。

不法伐採者達を襲ったのは“森の民”を意味するカアポル族だ。同部族はパラー州のトカンチンス川とシングー川の流域に住んでおり、1870年代にマラニョン州にも入った。

カアポルは国内で最も攻撃的な部族の一つとされていたが、1920年代末からの70年ほどは平和的共存が成立していた。最近は金採取者や森林伐採者が居住地に侵入し、部族の存続や生活を脅かし始めていた。

8月7日の事件は、アウタ・トゥリアスーのセントロ・デ・ギリェルメからノヴァ・オリンダに至る地域で起きた。

アウタ・トゥリアスーの面積は聖市の3.5倍で、カアポル族が約900人住んでいる。同地域では昨年、不法侵入の伐採者が銃を発射、家に放火し、高齢者を縛って家畜を盗むといった事件も起きたため、国軍に侵入者排斥を求めていた。今年1月には、先住民2人が伐採者に囲まれ、銃で撃たれる事件も起きている。

検察庁は今年5月、連邦警察や国立再生可能天然資源・環境院(IBAMA)、国立インジオ保護財団(FUNAI)に対応を求めたが、現地では何の対策もとられておらず、業を煮やした先住民が自らの手で鉄槌を下す行動に出たようだ。

不法伐採者を捕らえた先住民達は、衣類を剥ぎ取って縛り上げ、抵抗する者は棒で殴るなどの暴行も加えた上、木材運搬用のトラック5台と道路開設用のトラクター3台も焼き討ちにした。

ロイターの記者によれば、先住民リーダーは伐採者達に「ここはお前達が戻ってくる場所じゃないと言っておいた筈だ。俺達がこんな行動に出たのはお前達が言う事を聞かずに戻ってきたからだ」と言っている。

地域担当の市警は事件の事を知っていたが、被害届は出ていないという。FUNAIでもカアポル族と不法伐採者との間の抗争の事は聞き及んでいるが、直接要請が出された場合や死傷者が出るような状況にならない限り静観する意向だ。

カアポル族は、金採取者や伐採者の排斥の他、居住地域の保護区化や保健衛生、教育、下水道整備への公的支援などを求めているが、現政権ではFUNAIの権限を縮小する動きもあり、彼らが望むような対策は採られないままになっている。

(記事提供/ニッケイ新聞)

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