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クリチーバに春の足音。街はイペーの花に彩られる

イペー

9月になり、ブラジル南部のパラナ州クリチーバ市は、春を迎える色に染まり始めている。9月8日(月)、同市政府が広報した。

乾季の数か月後、木々の花が開き、彩りを見せている。

毎年この時期に咲く木の花の中でも、最も特徴的なのがイペーの花だという。

イペーの木は背が高く、緑も豊かな樹木で。しかし開花の時期には葉を失うため、この時期は緑の葉がすっかりなくなっているという特徴があるという。

その結果この時期、木には、満開の花が咲きほこり、枝はすっかり隠れてしまう。しかも花は色鮮やかで、とても際立つ。誰も気にしないではいられない。

イペーの花は黄金色(黄色)が多く、ジョアキン・ナブーコ財団によると、黄色いイペーは、イペー・アマレーロ、もしくはイペー・コムンと呼ばれる。ミナスジェライス、リオデジャネイロ、サンパウロ、マットグロッソ、ゴイアスの各州に分布するという。

他に紫(ピアウイー、サンパウロ、ミナスジェライス、ゴイアスの各州に多く分布)、白(ミナスジェライス、リオデジャネイロ、パラナーの各州に多く分布)などの花もあり、美しいコンビネーションを生み出す。

イペーの木は市内の全域に分布しており、都市部のイペーはほぼ樹齢30年で、10~12メートルの高さになっている。

また、チラデンチス広場には巨大なイペーの木があり、この木は内側に白い葉を持っているという。

同市によるとイペーはアローカリア(ナイヨウスギ)科で、都市の街路樹に適した樹木で、根は深く張るため歩道を損ねることがあまりない木なのだという。

今年の冬の終わりは大雨や強風が残っていたこともあり、咲き誇るイペーの花は街を舞い、花弁はカーペットのように歩道に敷き詰められ、灰色の都市景観を鮮やかなコントラストで彩っているという。

クリチーバではイぺーの花は春の訪れを知らせる使者で、「イペーの花咲くとき、霜はもうない」と言い伝えられているという。ただしこれは科学的な根拠に元ずく話ではなく、あくまでこの街の言い伝えとのこと。

誰もが知っている在来植物であるイペーの木は、ブラジルでは古くから国民の木と考えられてきたという。ジョアキン・ナブーコ財団によると、1978年12月7日、法令6507号にてパウ・ブラジルが国樹、イペーの花は国を象徴する花として宣言されたとのこと。

(文/麻生雅人、写真/Everson Bressan/SMCS)
9月8日、クリチーバ市のイペーの花

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