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ブラジル、ハンセン病患者隔離政策の補償年金支給開始から7年

ハンセン病 補償

この7年の間に、かつて強制的にコロニーなどに隔離収容されていたブラジル人ハンセン病患者8858人に対して補償年金が支払われたことを発表した。大統領府人権局が9月18日(木)に公表した。

補償を制定した法令11.520号が施行された2007年の9月18日から7年目となる2014年9月18日にセレモニーと共に、省庁間評価委員会が報告した数字も公表された。

式典に参加した大統領府人権局のイデリ・サウヴァッチ大臣は、強制的に病院に隔離収容されていたハンセン病患者に対する補償を行った連邦政府の行動は先駆的なものだったと強調した。

「ブラジルは世界で唯一、国の側から自主的に、被害者に差別行為を行って来たことを罪だと認め、補償を行っている」(イデリ大臣)

また、病気の治療法が確立されていなかった当時、政府は患者を隔離するだけでなく、ハンセン病患者の親を持つ子どもも隔離した。

イデリ大臣は、かつて子ども時代に親と離ればなれになってしまった人たちが、再び家族と共に暮らせるようにしていくと述べた。

「両親から引き離された子どもたち世代への保障も、近い将来、法律で規定されると信じています」(イデリ大臣)

ブラジルでハンセン病患者の強制収容コロニーがはじめて作られたのは1920年代だという。強制入院の方針は、国立レプラ・サービスによって1941年から勢いづき、1943年には36の、さまざまな形態を持つ収容コロニーが国中に作られていたという。1986年12月31日、批判を受けて強制収容政策は終了した。

1923年から1986年の期間、数千人の人たちが、女性、男性、子どもに分けられ、隔離収容のために作られたコロニーに収容され、差別を受けることになった。

そして2007年9月18日、法令11.520号によって、強制的に隔離されたハンセン病患者への倍賞として特別終身年金が毎月支払われることが定められた。

12.583件の補償の申し出に対して省庁間評価委員会が査定した結果、8858人に対して補償年金が支払われ、3.640件は却下されたという。補償年金を受け取った対象者は20カ所に分かれているが、サンパウロ州(22%)とミナスジェライス州(18%)に集中していた。

補償年金を受け取った対象者の男女比は男性55,5%、女性44,5%。強制収容された人の世代では、多くは18~29歳(全体の37.5%)で、次が30~59歳(全体の32%)だった。子どもの世代では、1~11歳が14%、12~17%が16.4%だった。

終身補償年金は、本人のために支給されるのもで譲渡は不可。月額750ヘアイス(レアル)(約34500円、1ヘアウ(レアル)=46.034628円で換算)が社会保障院(INSS)によって支払われ、毎年見直される。

ハンセン病による被害者の社会復帰運動(MORHAN)のブラジルのコーディネーター、アルトゥール・クストージオさんはこの日のセレモニーは政府が過去にとった政策を顧みて補償する、重要な一歩となると語った(次ページへ続く)。

(文/麻生雅人、写真/Fabio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil)
9月18日、ブラジリア。左は大統領府人権局イデリ・サウヴァッチ大臣

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