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2015年アカデミー賞外国語映画賞、ブラジルから「彼の見つめる先に」出品が決定

彼が見るめる先に

2014年の「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」で脚本賞を受賞したダニエウ・ヒベイロ監督の「今日はひとりで帰りたい(日本公開タイトルは「彼の見つめる先に」)」が、2015年のアカデミー賞外国語映画賞の、ブラジルから対象作品として出品されることが決まった。「オ・グローボ」(9月18日づけ)が報じた。

アカデミー賞の外国語映画賞は、各国の映画関係機関が母国の映画の中から候補作品を選出してアカデミー賞に出品する仕組みになっている。2014年12月にノミネート候補9作品が発表され、2015年1月にファイナリストの5作品が決定する予定。

ちなみにアカデミー外国語映画賞には、2013年は過去最高の76ヶ国が出品、パオロ・ソレンティーノ監督の「追憶のローマ」(イタリア)が受賞した。

ブラジルからの外国語映画賞の候補の選出にはフェルナンド・コインブラ監督「ドアの向こうの狼」、カリン・アイノウス監督「未来のビーチ」など、17作品がふるいにかけられたという。

ダニエウ・ヒベイロ監督の「今日はひとりで帰りたい(日本公開タイトルは「彼の見つめる先に」)」は、、盲目の青年と、彼の幼馴染の女子、転校生の男子という、とある学校の同級生3人組の微妙な関係をめぐる青春映画。

10代の若者たちの揺れる気持ちをみずみずしく描いた作品で、劇中で使われるイギリスのギターポップ・バンド、ベル&セバスチャンの音楽が印象的だ。世界に通じる普遍的な感覚を持った新世代のブラジル映画として、日本でも好評だった。

元々は70以上の映画祭に出品された「今日はひとりで帰りたくない」という短編映画を長編化したものだった。

ダニエウ・ヒベイロ監督は、自身の作品が候補に選出されたという知らせを、オーストラリアのホテルの自室で受けた。現在「彼の見つめる先に」は同国のLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の映画祭で上映されたばかりだった。

ダニエウ監督は「ブラジルがLGBTで問題を抱えている今、この映画が国の顔に選ばれたことをとても嬉しく思います」と「オー・グローボ」にコメントした。

また「彼の見つめる先に」は、外国語映画賞のノミネート候補作品の選出が話題となっているころでもある11月7日から、アメリカ合衆国での公開が決定している。

「たまたま選出の時期に公開されることになりましたが、いいタイミングですね。この映画は、どんな人たちともコミュニケーションがとれる作品だと思っています。なぜなら、なにより重きを置いて描かれているのは誰もが通る、”愛する気持ち”と”はじめてのキス”ですから」(ダニエウ監督)

同映画は2014年に、日本のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で脚本賞を受賞したほか、ベルリン映画祭では主にLGBT作品に贈られるテディ賞を受賞している。

マルタ・スプリシー文化大臣は「ストーリーはまったくのオリジナル。脚本もよく書かれ、俳優の演技も素晴らしい。盲目という問題を抱えた主人公が初めて愛やセクシャリティに目覚める過程がとてもよく描かれています」と語った。

(文/麻生雅人、写真/Guilherme Freitas/LACUNA FILMES)

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