ブラジルでミス娼婦、ミス・ファヴェーラ、ミス・トランスジェンダーも選ばれる

2014年 09月 30日

ミス・ファヴェーラ2014

ブラジルで、9月27日(土)にミスブラジル2014が選出されたが、同じ27日と翌28日の2日間にわたり、ミス・プロスチトゥーラ(娼婦)を決めるコンテストが、ミナスジェライス州ベロオリゾンチ市のショッピングセンターで開催された。現地メディアG1が報じている(9月28日づけ)。

会場となったのは、ベロオリゾンチの旧市街区(セントロ)にある「ショッピング・ウアイ」。バスターミナル前にあり、同市市民ならほぼ誰もが知っている施設だ。

実はこのイベント、今年で第3回目となるという。ベロオリゾンチではすっかりお馴染みになっており、これまでもミス・ブラジル発表の日と同日に行なわれているという。

コンテストには全国の女性が参加することができ、今年はミナスジェライス、リオデジャネイロ、マナウスなどから14名の参加者が集まったという。

審査の基準は、人々からの共感、プロポーション、魅力の3項目。

テレビグローボの人気リアリティー番組「BBB(Big Brother Brasil)」の元出演者であるビアンカ・ジャアーラがコンテストの司会を務め、参加者は、仕事着や普段着を着てランウェイを歩き、審査員にアピールしたという。

2014年のミス娼婦に輝いた女性は、ベロオリゾンチで働く通称ミレナさん(25)。賞金1000ヘアイス(レアル)(約4万4800円)と、美容グッズを受け取った。

2位にはこの道20年のベテラン、エフィジェニアさん(54)が選ばれ、賞金700へアイス(レアル)(約3万1300円)を獲得、3位にはマリさん(30)が選出されたという。

また、ミナスジェライス州では同時期に異なる3つのコンテストが26日(金)に開催された。

中でも最も伝統的なのが、ミナスジェライス州で20年、ベロオリゾンチ市で3年間実施されているというミス・パンテーラトランス(トランスジェンダー)。

2014年は、ベロオリゾンチ、コンタージェン、カエテー、サバラー、イラビリト、ピラポーラ、ヂヴィノーポリス、イガラペーと9つの町の候補が出馬して、その中からベチン・ヴァレスカ・ドミニッキ・フェハスさんがチャンピオンに輝き、1000ヘアイス(レアル)(約4万4800円)を獲得した。

ミスターボーイには、ベロオリゾンチのルカス・ヴィニシウス・ヂアスさん(18)、ミス・ファベーラには、メトロポリターナ地区サンタルジアにあるコンジュント・パウミタウ在住のアンドレイア・フェヘイラさんが選ばれたという。

(※為替は1ヘアウ(レアル)=44.760039円で換算)

(文/柳田あや、写真/Alex Contri/Divulgação Shopping Uai)
写真左がミスファヴェーラ2014のアンドレア・フェヘイラさん