ブラジル統一選挙、13州知事が1次投票で確定

2014年 10月 7日

ベト・ヒッシャ知事

(10月)5日に行われた統一選挙の当票で、大票田の聖州やミナス(ミナスジェライス)州、バイア(バイーア)州など13州の知事が決定と6日付伯字紙が報じた。

当選知事は、民主運動党(PMDB)4人、労働者党(PT)3人、民主社会党(PSDB)2人、ブラジル社会党(PSB)とブラジル共産党(PCdoB)、民主労働党(PDT)、社会民主党(PSD)各1人。

PMDBは、セルジッピ州のジャクソン・バレット知事とアラゴアス州のレナン・フィーニョ氏、エスピリトサント州のパウロ・アルトゥンギ氏、トカンチンス州のマルセロ・ミランダ氏が当選した。

PTは、ミナス州で元通商開発相のフェルナンド・ピメンテル氏がPSDBのピメンタ・ダ・ヴェイガ氏を抑え、12年間続いたPSDB政権を覆した。PTは同州知事選で初勝利。バイア(バイーア州)はルイ・コスタ氏、ピアウイ州もウェリングトン・ジアス氏が当選した。

PSDBからは国内最大の票田の聖(サンパウロ)州ジェラウド・アウキミン知事とパラナ州のベト・リシャ(ヒッシャ)知事で、アウキミン氏は2位のパウロ・スカッフ氏(PMDB)に35.8%ポイント、リシャ(ヒッシャ)氏も2位のロベルト・レキオン氏(PMDB)に27.9%ポイントの差をつけて圧勝。

アウキミン氏は、州内645市中644市で勝利した。

ペルナンブコ州では、PSBのパウロ・カマラ氏が68.0%で勝利し、同州内のPSBの結束の固さと故エドゥアルド・カンポス氏の影響力の強さを証明した。

PSDはサンタ・カタリーナ州のライムンド(ハイムンド)・コロンボ知事が再選。マラニョン州ではPCdoBのフラヴィオ・ジノ氏がロボン鉱山動力相の息子のロボン・フィーリョ氏(PMDB)を破り、50年以上続いたサルネイ一家の牙城を崩した。マット・グロッソ州ではPDTのペドロ・タッケス氏が当選した。

それ以外の州は決戦投票となる。

アルーダ(アフーダ)元知事がフィッシャ・リンパ法で出馬資格を失った連邦直轄区では、アギネロ知事も3位でおわり、再選の道が絶たれた。

リオ州ではPMDBのルイス・F・ペゾン知事とブラジル共和党(PRB)のマルセロ・クリヴェラ氏、南大河(リオグランジドスウ州)では直前まで支持率が低かったPMDBのジョゼ・イボ・サルトリ氏とPTのタルソ・ジェンロ知事、北大河(リオグランジドノルチ)州ではエンリケ・アウヴェス下院議長(PMDB)とPSDのロブソン・ファリア氏、アクレ(アクリ)州ではPTのチアン・ヴィアナ知事がPSDBのマルシオ・ビタル氏と戦う。

アマゾニア州では上位2人の候補の得票率が43.1%対43.0%。ロライマ(ホライーマ)州は35.8%対35.4%、パライバ(パライーバ)州やセアラ(セアラー)州でも47.4%対46.0%と47.8%対46.4%のように接戦の州があり、決選投票の行方が注目される。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/PSDB)
写真は10月3日、クリチーバ市の中央市場を訪ねたベト・ヒッシャ(PSDB)パラナ州知事候補