2014年 10月 13日 15:24
ユネスコの人類の無形文化遺産に2013年に指定されたパラー州ベレン市の「シリオ・ヂ・ナザレー(ナザレー大祭)」に対し、正式に国連から証明書が授与された。
同祭は、2013年12月4日、アゼルバイジャンのバクーで開催された第8回無形文化遺産委員会でリストに加えられていた。
同年の無形文化遺産追加リストには、日本の「和食:日本人の伝統的な食文化~正月を例として」も記載された。
シリオ・ヂ・ナザレー(ナザレー大祭)は神聖かつ敬虔な祭りであるだけでなく、様々な儀式が行われ、その文化的表現の多様性も受賞に至る評価の対象となったという。
授賞式は7日(火)の2014年のシリオ・ヂ・ナザレーの開会式に行われ、ベレン大司教区のアウヴェルト・タヴェイラ大司教が国連のユネスコから正式な証明書を受理したと、10月8日(水)、ユネスコ・ブラジルが発表した。
「シリオ(ろうそく)」と呼ばれて親しまれているシリオ・ヂ・ナザレー(ナザレー大祭)は、2世紀以上続く宗教行事。2004年には国立歴史美術遺産院(IPHAN)によってブラジルの無形文化遺産に指定されていた(次ページへつづく)。
(文/麻生雅人、写真/Marcello Casal Jr./Agência Brasil)
10月9日、パラー州ベレン。披露された2014年のシリオのための聖母ナザレー像のマント。像のマントは毎年ボランティアによって新たに作られる
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