リオのナイーブアート美術館で、オリンピック絵画展はじまる

2014年 11月 2日

ナイーブアート オリンピック作品展

リオデジャネイロにはさまざまな美術館があるが、非常に特殊なジャンルにおける世界有数のコレクションを誇る美術館がある。

それは、正式にアートの勉強をした経験のない人たちによって作られた、素朴派とも呼ばれるナイーブアート作品の美術館。

国際ナイーブアート美術館(MIAN)は、リオ市南部(ゾナ・スウ)のコズミ・ヴェーリョ地区にある大邸宅が1994年からリフォームされて作られた。同美術館には、ほぼすべてのブラジルの州、および世界100ヶ国以上の作者によるナイーブアートの絵画が約5000点、収蔵されている。

MIANでは11月1日(日)から、オリンピックのスポーツに関する絵画展「ナイーブな視点によるオリンピックの想い出」展をスタートさせた。

展示を飾るさまざまなジャンルのスポーツを描いた40点の絵画は、ジャケリーニ・フンケウステインによってキュレーションが行われた。作品のハイライトとしては、オリンピックや、2007年、2008年、2012年のパンアメリカン競技大会でメダルを獲得したブラジル人選手を描いた作品もある。

同美術館の創設者でコレクターでもあったルシエン・フンケウステイン(1931-2008)氏の娘で学芸員のジャケリーニ氏によると、展示作品は美術館の所蔵する国内の作品から選ばれているという。

「特にスポーツというテーマは、MIANの所蔵品の中で表現されているものです。スイスのローザンヌにあるオリンピック博物館で2001年から2002年にかけて行われた、オリンピック・スポーツの様々な作品を見せる展覧会でも、この博物館の収蔵品が展示されました」(ジャケリーニ氏)

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(記事提供/Agência Brasil、訳文/麻生雅人、写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)

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