リオデジャネイロで、2016年のオリンピック・パラリンピックに向けて、キリスト像のレプリカ制作はじまる

2014年 11月 3日

クリストヘデントール

2016年にリオデジャネイロで開催されるオリンピック・パラリンピック開催期間に披露される予定の、コルコヴァードの丘のキリスト像の、精密なレプリカ制作の準備が同市ではじまった。

ヘデントール(キリスト像)の頭のてっぺんからつま先までを、カトリック大学の研究者たちが詳細に調査を行っている。現地メディア(「G1」10月30日づけ)が伝えている。

「ジョルナウ・ナシオナウ」によると、リオデジャネイロ大司教区の正式な許可を受けてキリスト像をスキャニングして精巧なレプリカを制作することは、同大学の研究所である三次元実験本部(NEXT)のセウソ・サントス教授の永年の夢だったという。

「私たちはオリンピックを迎えるにあたり、私たちのシンボルの美しさを正確に再現した高品質なレプリカ、複製品、贈答グッズなどを制作したいのです。それらはブラジルとリオデジャネイロへの愛情の表明です」(セウソ・サントス教授)

カナダ人とスイス人の技師が1名づつ同大学のアート・デザイン部にやとわれ、現在、像のスキャニング作業に携わっている。

あらゆる角度からの画像データを得て、精密な3D画像データを制作するため、ヘリコプターに乗って撮影しているほか、無人リモコンでも像の撮影が行われている。三次元で再現された画像には、細部にわたるまでキリスト像の特徴が表わされるという。

これまでなかったリアルなキリスト像の画像データを基に、さまざまなレプリカ品が制作される予定だという。

(文/麻生雅人、写真/Alexandre Macieira/Riotur)