カーニバルで参加できるかどうかはオーディションの結果次第。毎年がチャレンジ!

2014年 12月 8日

工藤めぐみ

毎年、サウゲイロにパシスタとして参加しているというと、当たり前の感覚でまたリオに行っているように思われるかもしれませんが、これが、そうではありません。

オーディションは毎年ありますし、相手は名門チーム。毎年行っていても、やはり出国前になると「サウゲイロ」って聞くだけでドキドキ。背筋がピりっとなってナイーブになったりもします(笑)。

それに、サウゲイロの連絡グループの様子をチェックしていると、どんどん新しい上手い子が入って来ています。そうだよね…そりゃそうだ。

確実に毎年パシスタのレベルが上がっているというのは、このチームに参加して、自分の肌でも感じていることです。

常に進化し続けるサウゲイロ。そんな中に飛び込んで行くのは、本当に緊張します。

工藤めぐみ カルリーニョス

ちなみに、私の師匠はカルリーニョス。彼はサンバの天才だと思います。 私は彼を信じてついていっています。

普段はとても面白いしキュート(?)な一面もありますが、その半面とってもとっても繊細で、怒るとめちゃくちゃ怖いです。

いや、本気で怖い。いや!!! とんでも無く…怖い!!!!!!!!!!!!!!!(笑)

でも必死で喰らいついていっています。

また、私は一度、強盗に遭ったことがあります。また強盗にあうんじゃないかなぁ、という、リオで生活する上での不安もあります。思い出したら、あのときの恐怖がよみがえってきます。

でも、人生やれる内にやらないと!! 絶対後悔すると思う!!!

今回、2015年に向けての挑戦も、どんどん進化していくサウゲイロでまた踊れるかどうか不安もあります。でも…

“人生 後悔しないように! やれるだけやるんだ!!”

これが、今の私の中のテーマです。とにかく頑張りたいと思います。

(写真・文/工藤めぐみ)

著者紹介

工藤めぐみ Megumi Kudo

工藤めぐみ Megumi Kudo
9歳よりクラシックバレエを基礎にサンバを始める。
2008年にリオデジャネイロの名門エスコーラ・ジ・サンバ「サウゲイロ」のパシスタのオーディションに合格。
2009年~2011年、2013年~2014年に同団体のパシスタとして、リオのカーニバルに出場している。「サウゲイロ」の選抜メンバーによるサンバショーのメンバーでも、唯一の日本人として参加している。
帰国中は、プロフェッショナルのダンサー(SMAPドームツアー、山下智久コンサートのサンババックダンサーなど)や、ダンスインストラクターとして活躍。神戸にてダンス教室「MEGUサンバダンス」を主催するほか、地元のサンバチーム「Feijão Preto(フェジョン・プレット)」のダンサーリーダーも務める。神戸まつり、浅草サンバカーニバルをはじめ全国のサンバ関連イベントでも活躍。

「Feijão Preto(フェジョン・プレット)」http://www.feijaopreto.net/

「MEGUサンバダンス」http://www.feijaopreto.net/sambadance.htm
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