サンパウロ市で公共運賃値上げ反対デモ、暴徒が放火など破壊行為

2015年 01月 10日

サンパウロ 運賃値上げ抗議デモ

警察による催涙ガスの使用でデモ行進は分散、参加者の一部は近隣の通りへと向かった。

20時01分ごろ、コンソラサォン大通りからマセイオ通りに入ったグループは、その先のアンジェリカ大通りで路上のごみなどに放火した。

起亜自動車の販売店、アンジェリカ大通りでブラジル銀行のATMも破壊行為を受けた。

20時15分ごろ、軍警察はコンソラサォン駅、トリアノン~MASP(サンパウロ美術館)駅の入口を封鎖されていると公表。地下鉄サイドは、駅構内は影響はなく、地下鉄も正常に運行していたという。

20時30分ごろ、逮捕者は32名に。35分ごろ、軍警察は、アンジェリカ通りをさらに北に向かった一団がバスに放火をしようとしたと公表した。

20時50分ごろ、コンソラサォン大通りとパウリスタ大通りの交差点付近に足止めされていたデモ隊は、次週のデモの予定を話し合ったという。

20時59分ごろ、行進がパウリスタ大通りに入ろうとして混乱が起きた。覆面をした一団がパウリスタ大通り近くの店舗のドアを蹴ったり路上にごみをまき散らした。軍警察は催涙ガスで鎮圧を試みた。

21時27分ごろには暴動は鎮圧され、コンソラサォン大通り、パウリスタ大通り共に正常に交通が機能していたという。軍警察は51名を逮捕したと公表した。

(文/麻生雅人、写真/Reprodução/「Globo News」/TV Globo)
写真は「グローボニュース」より。「グローボニュース」は日本ではグローボインターナショナルで放送中。視聴問い合わせはカスタマーセンター03-4510-0770まで